「わかっているのに変えられない」その苦しさを、一緒に考えていきます。
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変わろうとする前に、なぜそうせずにはいられないのかを考えてみる
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・人の顔色を気にしてしまう。
・人に気を使いすぎて疲れる。
・嫌われるのが怖い。
・本音が言えない。
・自分に自信がない。
・自分の気持ちがわからない。
・考えすぎて疲れる。
・いつも自分が悪いと思ってしまう。
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カウンセリングをしていると、こうした悩みを本当によくお聞きします。そして、多くの方がこう言われます。
「頭では分かっているんです。でも、できないんです‥」
「気にしなければいいと言われても、気になってしまいます‥」
「もっと自分を大切にした方がいいことは分かっています。でも、どうすればいいのか分かりません‥」
私は、ここがとても大切なところだと思っています。
あなたは、毎日の生活の中で、ふと胸がぎゅっと苦しくなったり、「このままでいいのかな」と不安になることはありませんか?
ここでは、よくある心の悩みを、できるだけわかりやすくまとめてみました。
「あ、これ、自分のことかも」と感じるものがあれば、それはあなただけの悩みではなく、多くの人が抱えているものなのです。 ぜひ、最後までお読みください。

「分かっているのに変えられない」ことがあります
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悩んでいる方に、「考えすぎないようにしましょう」とか、「もっと自信を持ちましょう」「人の目を気にしないようにしましょう」とお伝えするだけなら、それほど難しいことではありません。
でも、それで簡単に変われるのであれば、これほど苦しんではいないと思います。
人は、変わりたいと思っていても、今までの自分を守ろうとする気持ちも持っています。長い間続けてきた考え方や人との関わり方には、その人なりの理由があるからです。
だから私は、すぐに「変えよう」とする前に、「どうして、そうせずにはいられないのだろう」というところを大切にしながら一緒に考えていくようにしています。
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お読みいただく前に
相談者さまの「本当に知りたかったこと」に答えるため、このページはあえて詳しく、丁寧に解説しています。
少し長めの文章ですが、最後までお読みいただくことで、今抱えている不安の解決策がはっきりと見えるはずです。
ぜひ、お時間があるとき、お茶でも飲みながら読み進めてみてください。

このページでお伝えしたいこと
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ここでは、カウンセリングでよくお聞きする心の悩みについて、私が実際のカウンセリングで何を大切にし、どのように考えているのかをお伝えします。
「こうすれば変われる」という答えではありません。自分のことを少しずつ理解するためのきっかけとして読んでいただければと思います。

よくある悩みにお答えします
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Q1.人の顔色を気にしてしまいます。どうしたらいいでしょうか?
相手の表情が少し変わっただけで、「怒っているのかな」「私が何か悪いことをしたかな」「嫌われたのではないかな」と考えてしまう。
そして相手の機嫌が悪そうだと、自分まで落ち着かなくなる。こうしたご相談は少なくありません。「気にしないようにする」だけでは難しいことがあります。
人の顔色を気にする方に、「そんなに気にしなくても大丈夫ですよ!」と言っても、なかなか気持ちは変わりません。
ご本人も、「気にしすぎている」ということは分かっていることが多いからです。それでも気になってしまうのです。
そこには、その人なりの理由があります。
たとえば、これまで人間関係の中で、相手の様子をよく見ながら行動することで自分を守ってきたのかもしれません。
ただし、私はすぐに「過去に原因があります」「心の傷が原因です」と決めることもしません。
まず、「誰の顔色が特に気になるのか」「相手の表情が変わると、何が怖いのか」「そのとき頭の中で、どんなことを考えているのか」そんなことを、一緒に見ていきます。
最初の一歩は、「また顔色を気にしている。ダメだ」ではなく、「今、私はこの人の顔色が気になっているんだな」と気づくことです。
すぐに直そうとしなくて大丈夫。その反応が自分の中にあることを知ることです。そこから少しずつ、自分の気持ちについて考えていけばいいのです。
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私が大切にすること
人の顔色を気にしてしまう方に、「気にしないようにしましょう!」とはあまり言いません。なぜなら、その方は気にしたくて気にしているわけではないからです。
カウンセリングでは、「誰の顔色が気になるのか」「その人の表情が変わったとき、何を感じるのか」「何が起こることを怖れているのか」を、話を聴きながら一緒に探していきます。
人の顔色を見ることで、これまで人間関係をうまく保ってきた方もいます。ですから、私はその反応をすぐになくそうとする必要はないと思っています。
まずは、「私はどうして、こんなに相手の顔色が気になるのだろう」と、自分を責めずに理解するところから始めるのです。

Q2.人に気を使いすぎて疲れてしまいます。どうしたらいいでしょうか?
人と一緒にいると、相手が退屈していないか、嫌な思いをしていないか、自分の言い方が悪くなかったか、そんなことばかり考えてしまう。
家に帰って一人になると、どっと疲れてしまう。こうした方に「もっと自分を優先しましょう」とお伝えしても、なかなかできません。
なぜなら、その方にとって「人に気を使うこと」は、単なる性格ではなく、人との関係を壊さないために身につけてきた大切な方法になっていることがあるからです。
私は、気を使うこと自体を悪いものとは考えません。
むしろ、「どんな人といると特に疲れるのか」「何をしてあげなければ、と思っているのか」「何もしなかったら、何が起こりそうなのか」
そんなことを一緒に見ていきます。そして最初から「気を使わない人」になろうとする必要もありません。
例えば一日の終わりに、「今日はどこで無理をしていたかな」と一つだけ振り返ってみる。自分が疲れていることに気づくことも、自分を大切にする第一歩だと思います。
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私が大切にすること
「人に気を使いすぎて疲れます」と言われたとき、すぐに「もっと自分を優先してください」とは言いません。
気を使わないようにしようとしても、それができないから苦しんでいる方が多いからです。
まず、「どんな人と一緒にいると疲れるのか」「何をしてあげなければと思っているのか」「自分が気を使わなかったら、相手はどうなると思っているのか」などをお聴きします。
すると、その方がただ気を使いすぎているのではなく、人との関係を壊さないために一生懸命相手に合わせてきたことが見えてくることがあります。
私は、その気遣いを否定するのではなく、「相手を大切にするのと同じように、自分の疲れにも少し気づいてみませんか?」というところから始めていきます。

Q3.嫌われるのが怖くて、人に合わせてしまいます‥
「嫌われてもいいと思いましょう」これは、言葉では簡単に言えます。でも、嫌われることに強い怖さを感じている方にとっては、簡単なことではありません。
断りたいのに断れない。本当は違うと思っても「そうですね」と言ってしまう。相手の希望を優先してしまう。
そして後になって、「また自分の気持ちを言えなかった」と自分を責めてしまう。
私は、まず「なぜ、それほど嫌われることが怖いのだろう」というところを大切に見つめていきます。
嫌われることが、「一人になること」「見捨てられること」「自分に価値がないと思うこと」と強く結びついている方もいます。
ただ、それを最初から決めつけることはできません。その方のお話を聴かなければ分からないからです。
ですから、いきなり「NOと言う練習」をするよりも、「本当は私はどうしたかったのだろう」と、自分の気持ちに気づくところから始めることがあります。
言えるようになることより先に、自分の中に「嫌だった」「断りたかった」という気持ちがあったことを認める。そこが大切な一歩になることがあります。
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私が大切にすること
「人に嫌われるのが怖い」と言われたとき、すぐに「全員に好かれる必要はありません」「嫌われてもいいと思いましょう」とは言いません。
それができれば、ご本人もこれほど苦しんでいないと思うからです。
むしろ私は、「嫌われたと思ったとき、どんな気持ちになりますか?」「嫌われると、何が起きるように感じますか?」「相手との関係が悪くなることが怖いのでしょうか?」「一人になることや、見放されることへの怖さはありませんか?」
そんなことを、話を聴きながら一緒に考えていきます。
嫌われることが怖い方は、人に合わせたり、断れなかったり、相手の期待に応えようと頑張ったりすることがあります。
周りから見れば「もっと自分を出せばいいのに」と思えるかもしれません。
しかし、その方にとっては、人に合わせることが人との関係を守るための方法になっていることがあります。
ですから私は、いきなり「人に合わせるのをやめましょう」とは言いません。
まず、「嫌われないために、私はどれくらい自分を我慢させているのだろう」ということに少しずつ気づいてもらいます。
そして、「相手はどう思うだろう」だけではな「私は本当はどうしたかったのだろう」と、自分の気持ちにも目を向けられるようにしていきます。
嫌われることを怖がらない人になることを急ぐのではなく、人との関係の中で、自分まで失わなくても大丈夫だと思えるようになること。私は、そこを大切にしたいと思っています。

Q4.言いたいことがあっても、本音が言えません‥
「もっと自分の気持ちを言った方がいいですよ!」そう言われても、本音を言えない方は少なくありません。
本音を言えば、
「相手を傷つけるかもしれない」
「怒られるかもしれない」
「わがままだと思われるかもしれない」
「関係が悪くなるかもしれない」
そんな不安が出てくるからです。
ですから私は、本音を言えるかどうかだけを問題にするのではなく、「本音を言おうとすると、心の中で何が起きるのか」を見ていくことが大切だと思います。
そして、本音を言えない方の中には、もう一つ大切な問題があります。自分の本音そのものが分からなくなっていることです。
長い間、人に合わせることを優先していると、「私はどうしたい?」と聞かれても答えられないことがあります。
その場合は、聴き方、伝え方を練習する前に、「本当は嫌だったのかな」「本当は寂しかったのかな」「本当はどうしてほしかったのかな」と、自分の気持ちを探すところから始めます。
本音を言うことより、本音に気づくことが先の場合もあります。
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私が大切にすること
本音が言えない方に、最初から「もっと自分の気持ちを伝えましょう」とは言いません。本音を言えないことにも、その方なりの理由があると思うからです。
「本当のことを言ったら、相手はどうなると思いますか?」「何が一番怖いですか?」「これまで本音を言って、嫌な思いをしたことはありませんでしたか?」そんなことをゆっくりお聴きします。
また、本音を言えない方の中には、自分が本当は何を感じているのかさえ分からなくなっている方もいます。
その場合は、伝え方の練習よりも先に、「本当は嫌だったのかもしれない」「本当は寂しかったのかもしれない」と、自分の中にある気持ちに気づいていくことを大切にします。
本音を言えるようになることを急ぐのではなく、まず自分の本音を自分が分かってあげる。私はそこからカウンセリングを始めることがあります。

Q5.自分に自信がありません。どうすれば自信を持てますか?
この質問も、簡単には答えられません。
「成功体験を増やしましょう!」「自分の良いところを書き出しましょう!」そうした方法が役立つ方もいます。
しかし、何をしても、「これくらい誰でもできる」「もっとできる人がいる」「たまたまうまくいっただけ」と、自分の頑張りを受け取れない方もいます。
そういう場合、「自信をつけること」だけを目標にすると、かえって苦しくなることがあります。
私はむしろ、「どうして自分にこれほど厳しくなったのだろう」というところを一緒に考えます。
そして、「自信がない自分」をすぐに変えようとするのではなく、「私は自分に、どんな言葉をかけているだろう」と気づいてもらうことが必要です。
失敗したとき、「やっぱり私はダメだ」と自分に言っているのか。それとも、「今日はうまくいかなかった」と出来事として見ているのか。
自信をつける前に、自分を傷つけ続けることを少しずつ減らしていく。私は、そこから始めることも大切だと思っています。
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私が大切にすること
「自分に自信がありません」と言われたとき、すぐに「自信を持てるようになりましょう」とは考えません。
むしろ、その方がこれまで、どんな目で自分を見てきたのかを知りたいと思います。
頑張っても「まだ足りない」
褒められても「たいしたことではない」
失敗すると「やっぱり私はダメだ」
そんなふうに長い間自分を評価してきた方に、「あなたには良いところがたくさんありますよ」と伝えても、なかなか相談者の心には入っていきません。
ですから私は、無理に自信をつけようとする前に、「どうして自分にこれほど厳しくなったのだろう」というところを一緒に考えていきます。
自信がある人になることよりも、失敗したときに自分を必要以上に傷つけないこと。
私は、そこから始めることが大切だと思っています。

Q6.自分の気持ちがわかりません‥
これは、カウンセリングの中でもとても大切な訴えだと思います。
「どうしたいですか?」と尋ねても、「分かりません」と答える方がいます。
しかし、それを「自分のことを考えていない」と受け取る必要はありません。
むしろ、周りの人がどう思うか、どうすれば迷惑をかけないか、どうすれば期待に応えられるかを長い間考えてきたために、自分の気持ちを後回しにすることが当たり前になっている場合があります。
ですから、無理に「本当の気持ち」を探そうとしません。もっと小さなところから始めます。
「今の話をしていて、どんな感じがしますか?」「少し嫌な感じがしますか?それとも何も感じませんか?」「身体のどこかに緊張はありますか?」「本当はどうしたい?」よりも「今、何を感じている?」を丁寧に見ていく。
「分からない」という答えも、そのまま大切にします。自分の気持ちというものは、無理に掘り出すものではなく、安心して話せる中で少しずつ見えてくるものだと思います。
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私が大切にすること
「自分の気持ちが分かりません」と言われたとき、何度も「本当はどうしたいですか?」と尋ねることはしません。
分からないことにも、その方なりの理由があると思うからです。
「自分の気持ちが分からない」と言われる方のお話を聴いていると、周りの人のことはとてもよく見ていることがあります。
「母はどう思うだろう」「夫はどう感じるだろう」「職場の人に迷惑をかけないだろうか」「こんなことを言ったら、相手は嫌な気持ちにならないだろうか」相手の気持ちは一生懸命考えている。
ところが、「では、あなたはどう感じていますか」と尋ねると、分からなくなる。こういうことがあります。
私は、その方に「もっと自分の気持ちを大切にしてください」と言うだけでは、なかなか変わらないと思っています。
まず、なぜ自分の気持ちよりも周りの人の気持ちを優先するようになったのか、その方のお話をゆっくり聴いていきます。
そして、いきなり「本当の自分」を探そうとはしません。「今の話をしていて、どんな感じがしますか」「嫌な感じはありますか」「少し寂しい感じでしょうか」「腹が立っているような感じはありませんか」「それとも、今はまだよく分かりませんか」そんな小さなところから、一緒に確かめていきます。
「分かりません」と言われれば、それも一つの大切な答えとして受け止めます。分からない気持ちを、無理に言葉にさせないことも大切だと思うからです。
安心して話を続けているうちに、「本当は嫌だったのかもしれません」「寂しかったんだと思います」「本当は分かってほしかったのかもしれません」と、ご本人の口から少しずつ言葉が出てくることがあります。
私は、それを急がせたくありません。自分の気持ちは、誰かから「あなたはこう感じているのですよ」と教えてもらうものではなく、安心できる中で、自分自身が少しずつ気づいていくものだと思っています。

Q7.いろいろ考えすぎて疲れてしまいます‥
「考えすぎないようにしよう」と思えば思うほど、考えてしまう。
「あの言い方でよかったかな‥」
「嫌われたのではないか‥」
「明日また何か起きたらどうしよう‥」
一つの出来事から次々に考えが広がり、頭の中で何度も同じことを繰り返してしまう。
こういう方に「考えるのをやめましょう」と言っても、なかなかできません。
私はまず、何を考えているかよりも、何が怖くて考え続けているのかを見ていくことがあります。
たとえば、「間違いたくない」「失敗したくない」「嫌われたくない」「悪いことが起きる前に備えておきたい」という気持ちが隠れていることがあります。
考え続けることによって、自分を守ろうとしている場合もあるのです。
そこで、「これは今起きていることなのか。それとも、これから起きるかもしれないことを考えているのか」と分けてみます。
考えないようにするのではなく、まず「私は今、不安だから答えを探し続けているんだな」と気づく。
それだけでも、自分の思考から少し距離を取れることがあります。
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私が大切にすること
「考えすぎてしまいます」と言われたとき、「考えないようにしましょう」とは言いません。考えないようにしようとするほど、かえって頭から離れなくなることがあるからです。
それよりも、「何について繰り返し考えているのか」「その先に何が起きることを心配しているのか」を一緒に整理します。
話を聴いていくと、考えすぎているように見えて、実はその奥に「失敗したくない」「嫌われたくない」「間違えたくない」「先のことが分からないのが怖い」という不安が見えてくることがあります。
そのとき私は、考えることそのものを止めるより、「それほど考え続けなければならないくらい、何が不安なのだろう」というところを大切にします。
考えすぎる自分を責めるのではなく、その考えの奥にある不安を理解していく。そこから少しずつ、頭の中だけで答えを出そうとする状態を緩めていきます。

Q8.何かあると、いつも自分が悪いと思ってしまいます‥
人間関係で何か起きると、「私の言い方が悪かった」「もっと気をつければよかった」「私が我慢すればよかった」と、まず自分に原因を探してしまう方がいます。
こういう方に、「あなたは悪くありません」と伝えるだけでは、十分ではないことがあります。本人の中では、すでに「自分が悪い」という答えができ上がっているからです。
そこで私は、「本当に全部あなたの責任でしょうか」と一緒に出来事を見直します。
「あなたができたことは何だったのか」
「相手側の問題はなかったのか」
「あなたにはどうすることもできなかった部分はなかったのか」
責任をゼロか100かで考えないようにしないでください。
そしてもう一つ大切なのは、自分を責めることで何を守っているのかという視点です。
「私が悪かった」と考えれば、「次はもっと頑張れば大丈夫」と思えることがあります。
反対に、「自分にはどうにもできないことだった」と認める方が怖い場合もあります。
ですから、自分を責めることを単なる悪いクセとして取り除くのではなく、「なぜ私は、いつも自分を責める方を選んでしまうのだろう」と丁寧に理解していく。
そこから、自分だけに責任を背負わせない見方を少しずつ育てていきます。
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私が大切にすること
「何かあると全部自分が悪いと思ってしまいます」という方に、すぐに「あなたは悪くありません」とは言わないようにしています。
もちろん、本当にその方だけが悪いわけではないこともたくさんあります。
でも、長い間「自分が悪い」と考えてきた方に、こちらから「あなたは悪くない」と言っても、本人の中ではなかなか納得できないことがあります。
そこで私は、起きた出来事を一緒に振り返ります。
「あなたの責任だった部分はどこでしょうか?」「相手側の問題はなかったでしょうか?」「あなたにはどうすることもできなかった部分はありませんでしたか?」そうやって、一つずつ整理していきます。
そして私は、「どうしてこの方は、何か起きるたびに自分を責めなければならなくなったのだろう」ということも大切に見つめています。
「自分を責めないようにする」のではなく、自分を責めるようになった心を理解していく。
その積み重ねの中で、「全部私が悪い」以外の見方が少しずつできるようになることがあります。

一つの答えですべてが変わるとは考えていません
……………
ここまでお読みになって、「では、どうすれば治るのですか?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
私は、心の悩みに対して、すべての人に当てはまる一つの答えがあるとは思いません。同じ「人の顔色が気になる」という悩みでも、その背景は一人ひとり違います。
だからこそ、カウンセリングでは、その方のお話をしっかりお聴きします。急いで答えを出すのではなく、「なぜ私はこうなるのだろう」を一緒に考えていきます。
その中で、「だから私は、こんなに苦しかったんだ」と自分のことが少しずつ分かってくることがあります。
私は、そこから変化が始まることも多いと感じています。
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