人の気持ちがわからない‥

自分はこう思っているけど、相手はどう思っているんだろう、そんな風に相手の気持ちが気になると、不安な気持ちになったりストレスになったりしますよね。特にそれが恋愛となると、相手にどう思われているのかというのはとても気になります。

相手に好かれているなら嬉しいですが、もしそうじゃなかったらと思うと悲しくなりますし、どっちなのか分からない状態だとだんだん考えることに疲れてきたりしますよね。

そういう時は、客観的な意見を取り入れると意外とスッキリすることがあります。自分から見た相手だと、どうしても自分の感情を通して見てしまいます。こうだったらいいな、こうじゃなかったらいいな、と自分の想いが入ってしまうので、客観的に起きたことを判断してもらうと、相手がどう思ってそうか、ということがより分かりやすくなるでしょう。

・相手の気持ちを考えることに疲れた

・相手がどう思っているか分からずイライラする

人の気持ちというのは全て理解できるわけではありませんが、だいたいどう思っているのか、ということが分かるだけでも接しやすくなりますよね。特に恋愛が絡むと、ヤキモキしたり不安なまま過ごす時間が多く、だんだんと疲れてくる人もいます。

しかし、いくら考えても分からない時は、第三者に客観的な判断を仰いだほうが上手くいきやすいです。

人の気持ちがわからない人の特徴‥

まずは、人の気持ちの分からない人の心理に関してご紹介してきました。基本的には自分の事が最優先で、他人などどうでも良いと思っているのが共通しがちなようです。続いては、そんな人たちの特徴についてです。 


① 自己中心的‥

まずは、自己中心的な行動や発言が目立つことです。心理の中でも紹介した通り、他人の気持ちを察したりといった気の配り方が出来ない人は、常に自分の事を最優先に考え、自分の一番望んでいる結果を欲しがります。

相手の事が大切であれば、自然と相手の立場になって気持ちを察したり、完璧にとまではいかなくとも理解しようとするものです。こうした他人への配慮が、自己中心的な人にできるとは到底思えないでしょう。

個人差はあるとしても、他の人の気持ちなど一々考えたりはしません。したかったことや話したかったことが一番優先されるのです。


② 思ったことをすぐ口に出す‥

2つ目の特徴は、思った事がそのまますぐに口に出てしまうことです。やはりこの特徴にも、心理の中にあった他人への興味の無さ、そして考えることを何もしていないのが影響していると考えられます。

まだ出会ってあまり年月が経っていなかったり、会話をしたことがない相手であれば、気遣ったりする事は特段珍しくありません。親密で気の知れた仲になったとしても、お互いに気を配るものです。

ところが、相手の気持ちなど考えようともしない人は、思った事をそのまま口に出します。嫌に思うからとオブラートに包んだりせず、ハッキリと思った意見を言うのです。


③ 単独行動が多い‥

3つ目は、単独での行動が多いことが挙げられます。最初から自分一人で行動する方が好きで、その理由も複数人で居るとその分意見も多くて自分の思い通りにできなくなるけれど、単独なら思い通りに行動できるからというのが本音です。

端から単独で行動するのが自分に向いていると分かっていたり、好みであるケースもありますし、そもそも人の気持ちを考えない言動が目に付くために、一緒にいられる友人という存在が皆無であるのも原因と考えられます。

または、他人といることそのものを避けようとする時すらあります。過去にいじめなどの辛い経験をしたというケースもあり、友達という存在自体を面倒に思っているのかもしれないです。


④ 相手が気にしていることを言う‥

相手が気にしていることをそのまま言うのも、特徴の1つに数えられます。通常、相手が何かを気にしているというのであれば、それをさり気なくフォローしたり、話題にしなかったりといった気配りをするものです。そうする事で、相手を余計に傷付けなくて済むからです。

ですが、人の気持ちの分からない人は、そもそもそんな風に相手を思いやったりする事は全くありませんので、普通は言わないであろう相手の気にしている事、コンプレックスなどをそのまま言って、嫌な空気にする場面が容易に想像できます。


⑤ 想像力がない‥

5つ目は、想像力に乏しいことです。他人の気持ちを理解するためには、一定以上の想像力が必要です。完全に理解するのは不可能ですが、過去の経験や相手が体験した場面をイメージする事で、初めて相手の気持ちに寄り添った対応が出来るというものです。

こう言われたら相手はどう思うか、相手の立場に立ったらどう思うだろうか、という想像は、気持ちが理解できない人は最初からしないのです。想像力に乏しいゆえに相手を悪意なく傷つけてしまう事も決して少なくないのです。

そういった人は、単に想像力が欠如しているだけで、優しさは感じられたりリーダーシップを発揮できる事もあります。ですが、やはり人間関係においては要らぬ苦労が多いでしょう。


⑥ トラブルメーカー‥

集団の中に他人の気持ちが分からない人が一人でも入っていると、トラブルメーカーになる確率が極めて高いといえます。トラブルメーカーというのは、常日頃から問題事ばかり発生させる人の事を指します。

その最大の特徴は、人間関係において常にトラブルを発生させている事でしょう。先に挙げた特徴の中でも、思った事をすぐに言うなど、常識に欠ける言動が目立つために、口論になったり人付き合いが続かないのです。

また、悪口や不満といったマイナスな事も隠さずに言います。ネガティブな発言ばかりしている人が近くに居ても、周りの人は快くなどないでしょう。


⑦ わがまま‥

やはりというべきか、我儘である事も非常に多いです。そもそも、これまでの特徴で挙げてきた「自己中心的」や「単独行動を好む」「思っている事をすぐに口に出す」などは、全て我儘な人とも言い換える事が出来るでしょう。

自分の望む結果でなければ気に入らない、こういうやり方は嫌だと、常に自分の意見や考えばかりを優先しようとする言動がとても目立ちます。もしその人のわがままを受け入れたら、そのほかの人が妥協をしたり、我慢を強いられます。やはり多くの人に迷惑と不満を与えてしまうのです。


人の気持ちがわからない人とどう接するか‥

自分の身の回りに気持ちを考えない言動をしている人が居たら、それだけ気苦労も多い事でしょう。存在そのものが迷惑に思われるかもしれないですが、それでも仕事仲間や夫婦、友人としてどうしても付き合っていかなければならない場合には、上手く接する方法を覚えましょう


① 気持ちははっきり伝える‥

まず、自分の気持ちはハッキリと伝えるようにしましょう。なぜ何度も同じような事を言ってくるのか、なぜ怒らせてしまっているのか、という原因のところを理解できていない場合が多く、それがトラブルが起き続ける理由になっています。

とにかく自分が何度も同じことを言われている、怒らせているという事実のみしか受け入れていない場合がありますので、どの部分が怒らせたのか、何が伝えたい事なのかなど明確に言います。

今置かれている状況や、その時に感じた気持ちなどを、しっかりと説明する必要があります。それは面倒に思う事かもしれませんが、それでもハッキリと言えば、それ以降のトラブルを回避できる可能性も高まります。


② 空気を読んでほしいとは思わない

2つ目は、空気を読んだ言動をしてほしいと思わないことです。普通の人ならば相手の気持ちを汲み取った対応が出来るのに、なぜあの人は空気を読まない事ばかり、勝手な事ばかりしているのかと、ずっと気になってしまうのも無理のない話でしょう。

しかし、どれだけ気に入らないからと言って、その人の言動をずっと気にし続けていても、こちらの気力が削がれてしまうばかりです。ですので、過度に相手に期待をせずにいたほうが、こちらのストレスも大きくならずに済みます。


③ 真に受けない‥

3つ目は、話を真に受けないことです。これも対策としては有効で、今相手にしているのは思っている事や考えている事がそのまま口をついて出てくる、ある種子供のような人です。そんな相手の言動を真に受けるのは、子供の言葉すべてを真剣に真に受けているのと同義でしょう。

突拍子の無いような行動をして、周りを振り回し迷惑を被ってしまう事も今まで少なからずあったことでしょう。しかしこれらも、相手は何となくだった、わざと迷惑を被らせるつもりではなかった、というケースも多いので、その都度、真に受けないでください。


④ コミュニケーションをとる‥

そして、出来る限りコミュニケーションも取るようにしてみましょう。対応をするだけの、所謂守りのコミュニケーションだけでは厳しいところがあります。であれば、その人を多少なりとも理解できるように、こちら側から歩み寄ってみるのも手段の1つです。

この積極的な会話というのは、タイミングも時に大切になる事があります。後になってから嫌な気分になったことを伝えても、相手には分かりにくいものです。なので、嫌だと感じたならば先に述べたようにハッキリと、その場で述べたほうが、伝わりやすいのです。


人の気持ちがわからない人は病気の可能性も‥

人の気持ちがよく理解できない人が近くに居ると、何かと迷惑をかけられたり、自分勝手な行動が目立ったりします。しかしそれらは、悪気があってやっているのではないのです。上手に付き合って、お互いのストレスにならないようにしましょう。 

紹介した様な心理がそのまま当てはまっている相手であれば、相手をするのに困りはしますがまだ対応の仕方もあるというものです。しかし、どんな会話をしても、どんな対応をしても、暖簾に腕押しな反応しか返ってこない人もいます。

その場合、人の気持ちを理解できないというよりも、病気、発達障害の可能性が考えられます。先天性の脳の障害で、他人への共感性が大きく阻害されている高機能自閉症、あるいはアスペルガー症候群かもしれないのです。

これらが原因の場合、当人も人とは何かが違っている、トラブルばかり起こしてしまうと、悩んでいる事もあります。もし違和感があるレベルであれば、クリニックの受診を進めてみましょう。しかし、いくら考えても分からない時は、第三者に客観的な判断を仰いだほうが上手くいきやすいです。

もし友人や家族には相談しにくい、という方がいましたら、ぜひ愛媛心理相談室のカウンセリングを活用してみてください。カウンセラーが専門家の立場から、相談に乗らせていただきます。