母親が嫌い・ウザイ‥

幼い頃はずっと一緒に過ごしてきたのに、いつの間にか母親がうざいと感じるようになったという人は少なくありません。

「いつも妹ばかり可愛がって、私には厳しい母‥」「友達のことを悪く言う‥」「恋愛に首を突っ込んできて、いつもしつこく聞いてくる‥」など、母親のことが嫌いで、一緒に過ごすとストレスが溜まるという言う方がいます。

家族仲が良い、そう願うものですが、血が繋がっている家族でも性格が合わなかったり、イライラすることはあって当たり前です。特に思春期になると、母親のことを煩わしく思うことが増えてきます。

子どもを思う親心だと分かっていても、干渉されたり過保護にされると"うるさい"と感じてしまうものです。また、中には母親自身にあからさまな問題があり、ヒステリックでよく感情的になる、暴言を吐いたり、暴力を振るってくる、人格を否定するようなことを言ってくる、といった場合もあります。

そこまでではなくても、話を聞いてくれない、自分の意見を言っても取り合ってくれない、全部親の言うことを聞かなければならない、といったケースもあるでしょう。

既に一人暮らしができる年齢であれば、親と物理的に距離をとることもできますが、まだ中学生、高校生で経済的に頼らざるを得ない場合、親と一緒に暮らす以外選択肢がありません。学業や部活など頑張りたいことがあっても、家でのストレスが大きいと、パフォーマンスも下がってしまうでしょう。

〇 母親がヒステリックで毎日機嫌を取ることに疲れた‥

〇 母親が過干渉、過保護で、自由になりたい‥

このようなことで悩んでいませんか?

子どもは自分で母親や父親を選べません。もしヒステリックだったり過干渉な母親で、経済的にも頼らなければならない場合、毎日のストレスは相当なものでしょう。

家のことは友達には相談しにくい、学校の先生にも相談できない、そんなときは、ぜひカウンセリングを活用してみてください。カウンセラーが専門家の立場から、親身に相談に乗らせていただきます。


母親とうまくいかない場合の対処法‥

母親とうまくいかないと感じたらどうするべきか、ここで年代別に紹介してみます。
「もしかして母親とうまくいかないかも‥」そう思い始めるのは高校生くらいからでしょう。

そんな漠然と感じるものなのか、そう思う人もいるかもしれなれませんが、他人のことを嫌いと思うことと、親への違和感を感じるのは別物です。なぜなら親を嫌いになるわけがない、子どもなら思うはずだからです。

それが親に対する違和感を感じ始め、確信に変わるのは中学生から高校生になったくらいでしょう。そしてそれが30代~40代になるまで続き、中には一生続く人さえいます。母親が生存しているから、もしくは亡くなっているからということは関係ありません。

とにかく幼少期の母親との接し方が大人になっても影響する、これが母と娘の関係なのです。



① 中・高校生の場合‥

高校生になるとずいぶんと世界が開けていきます。中学生までとは違い、特に、高校生は友達関係(行動範囲)が広くなり、バイトを始めたり、部活に集中したり、何より恋愛も活発になってくる時期でしょう。それが当たり前だと思っている人は多いはずです。

ところがそうではない高校生も多いようです。つまり母親に心をコントロールされているからです。多感なのはもちろん、何かと母親に反抗してしまうのは当たり前の年齢です。

それが最近では反抗期が訪れない子どもがも増えているといわれます。これは何を意味するかと言うと、「親依存」ということです。

それまで母親を信じ、依存して生きてきた娘にとって、高校生だからと言って急に親離れできるわけがありません。ではこれを回避するにはどうするべきでしょうか?

それには「非認知能力」を高めることです。非認知能力というのは、自分の意志や意欲、考える力を持つことであり、逆に認知能力というのはIQなどの学力のように数値化できる力のことです。

つまり勉強ばかりできても意味はなく、人としてどう生きていくべきなのかという意思表示ができる人間になることが必要なのです。高校生になる以前から、この非認知能力を母娘との間で高めていくことが大きなポイントとなります。


② 20~30代の場合‥

最近では、20代~30代40代世代の人たちが母親への絶縁宣言が増えているようです。

母親は絶対的存在であったから、言うことを聞いてはきたが、頭を押さえつけられ母親の呪縛から逃れらず生きてきて、それを振り払おうと強い気持ちを持つのは20代を過ぎて30代くらいからです。社会人としてのキャリアが積み重なり、そして結婚を意識するタイミングで人生に向き合うからでしょう。

仕事や結婚、家族を持つようになると今度は娘は母親の立場が分かるようになります。そのときに自分の母親が自分にしてきたこと、言ってきたことに疑問が湧くようになるのです。

自分だけではない、夫、そして子どもの人生にまで母親の依存が影響してくるのに嫌気がさして、母親との関係修復をはかるものの、変わってはくれない母親に絶交宣言をするに至ってしまうのです。


③ 40代~の場合‥

意外と思うかもしれませんが、女性の40代はもっとも悩み考える年代だといわれます。30代でがむしゃらに日々を過ごし、そして40代というのは人生の分岐点になります。

結婚、子育てをして一区切りついたり、あるいはずっと仕事に集中してきて、結婚のタイムリミットを意識するなど、突然自分の人生を振り返ることがあるのがこの40代です。

既婚・未婚、子ども有り無しに関わらず、自分の行く先について悩み始めます。子育てが終わってこれから自分はどう生きていくのか、ずっと家庭に入ってきた女性ほど自分の立ち位置が分からなくなっています。

そして結婚をせず必死に仕事をしてきた女性は、だいたい40歳直前にこの先も独りでいるのだろうか、と考える時期が訪れます。

ここでも母親との関係が関わってくるのです。母親から「あなたは私のとおりにすれば幸せになれるから」「さすが私の子だわ」そう言い含められた娘ほど母親の言いつけ通り無我夢中で生きてきて、ある日ぽっかりと空いた穴を埋められなくなるのです。

いわば母親からの呪縛は下手をすると一生続くのですが、40代でも、もちろん50代であろうと、その呪縛を解くことでその後の人生は切り替えることはできます。しかも高校生よりも、そして30代よりも40代のほうが、呪縛から解き放たれたときの人生の立て直しが早くできることが多いのです。

高校生で、親から物理的・金銭的に独立することは難しくても、仕事や家庭のある30代、40代のほうが、自分の人生を作り上げる力があるからです。だから、「遅すぎる」「いまさら」なんて諦めずに、自分らしい人生を始めましょう。


まずは「自分の気持ちを知ること」から ‥

今回は娘の立場からは母親とうまくいかないという悩みについて簡潔にまとめてみましたが、母親との関係に悩む女性の相談は本当に多いというのが実情です。

そんな女性たちにいいたいのは、母親が言葉や態度でどんなにあなたを束縛、依存したとしても、本当に心から望んでいるのは「子どもであるあなたの幸せ」ということです。

それを、上手に表現できなかったり、実現する方法を持っていないだけなんです。スピリチュアル的な「子どもが親の魂を成長させる」という視点から言っても、あなたがあなた自身の想う方法で幸せを実現させることが、親の願いを叶えているといえるのです。

だから、何にも遠慮する必要などありません。自己肯定感を高めて、あなた自身の強い心によって自立した関係を築いて行きましょう。もし自己肯定感を高めたいと思うなら、ぜひ、愛媛心理相談室の自己肯定感アップ講座を学んでみてください。(個別相談・説明会にお気軽にお越しください)

私たちは、すべての人たちが素敵なパートナーシップを築き、仕事も人間関係を豊かにしていけることを願っています。

自己肯定感を上げていくことが大事です!

母親とうまくいかないと感じている人は、まず自己肯定感が低いと言っていいでしょう。

母親とうまくいかないと感じても、ほとんどの人はそれを疑問にも思わず、改善することを望まないようです。子どもの頃から母親にコントロールされ、「母親にこれを言ったら嫌われる」「言っても無駄」と改善する気持ちを抑え込まれているからです。

そうした気持ちは自分の気持ちを、飲み込んでしまう性格になってしまいます。そうなると自己表現ができなくなるのです。

自分を変えていきたいなら、母親とうまくいかないと諦めるのではなく、改善する気持ちへと切り替えてみてください。その切り替えのポイントとなるのが、自己肯定感の高さののです。