家族の問題‥
家族に気になる問題があると、「自分の関わり方が悪くて、このようなことになったのではないか」と自分自身を責め、苦しむことがあるかもしれません。
目の前に起きていることだけにとらわれていると、全体が見えなくなってしまったり、良かれと思ってやったことが、かえって家族の問題をこじらせてしまったりすることも少なくありません。
また、家族が問題を抱えていると、他の家族にも大きな影響を与え、問題に巻き込まれて精神的に落ち込んだり、ストレスから病気を引き起こしたりすることもあります。
愛媛心理相談室では、家族の問題に悩んでいる方へ、家族に対してどのような関わり方をすればよいかを助言するほか、家族の問題を解きほぐすための方策を、一緒に考えていきます。家族の問題には、様々なものがあります。
子どもの問題‥
近年、子どもたちを取り巻く環境は深刻さを増しています。激しい環境変化の中で、貧困や虐待、孤立などといった課題を抱えたまま、子どもたちは助けを求められずにいたり、環境を変えることを諦めてしまったり、自分が置かれている状況の異常さに気づけていないケースさえあります。
そして子ども時代のトラウマや、経済・教育などの格差は、子どもたちが社会に巣立つ際にも大きな障壁となって立ちはだかっているのです。
【乳幼児・小学生】
① 病院で異常がないと言われたのに、子どもが腹痛、頭痛、下痢、吐き気を繰り返す。
② 抜毛、チック、手洗いを繰り返すなど、気になる癖がある。
③ 幼稚園や学校に行きたがらない。
④ 友だちに暴力をふるったり、いじめたりする。
⑤友だちと遊びたがらず、いつも一人でいる。
⑥ 性被害に遭った。
⑦ 発達の遅れが気になる、など。
【思春期・青年期】
① 不登校
② 摂食障害(拒食症、過食症)
③ ゲームやスマホに依存している
④ いじめ被害、性被害に遭った
⑤ 問題行動(深夜徘徊、家出、万引き、援助交際、薬物など)
⑥ 自傷行為
⑦ 無気力で家にひきこもりがち
⑧ 家庭内暴力
⑨ 発達障害の疑いがある
配偶者・パートナーの問題‥
① うつ病、不安障害などの精神疾患があり、どう対応していいかわからない
② パートナーの発達障害によるストレスを抱えている(カサンドラ症候群)
③ ハラスメントの被害に苦しんでいる
④ DV(身体的暴力、心理的暴力、経済的暴力、性的暴力)がある
⑤ アルコール、ギャンブルなどの依存がある
⑥ 感情の波が激しい
⑦ 浪費癖がある
⑧ 浮気を繰り返す、など
親の問題‥
① 両親の不仲
② 病気や介護
③ 性格(自己中心的、人を傷つける言動、融通が利かないなど)
④ 親せきや近所の人とトラブルを起こす
⑤ 依存してくる、など
他にも、兄弟や親戚の問題で悩んでいることなど、家族は、身近な存在であるからこそ、距離が取りにくく、冷静に対応するのが難しくなりがちです。
巻き込まれたり、共依存になってしまったりすることもしばしばあります。カウンセリングで、家族の問題への取り組み方、境界線の引き方などを話し合い、家族への関わり方を変えることによって、問題が軽減されたり、解消したりすることが多々あります。
家族の問題を一人で抱えて悩まずに、カウンセリングで一緒に解決の道を探していきましょう。