子育ての悩み‥
いくつになっても子どものことを心配してしまうのは、親として、子どもが幸せでいてほしいと願わずにいられないからではないでしょうか。
生まれたばかりのときは、ただ元気でいてくれたらよいと思っていたのが、成長するにつれ「他の子より言葉が遅いのでは?」「かんしゃくばかり起こすのは、育て方が良くなかったんだろうか?」「人一倍敏感(HSC)では?」など気になることが出てきます。
幼稚園や保育園、小学校に入れば、「友だちができない」「学校に行きたがらない」「よくいじめられる」「落ち着きがない」「家ではよくしゃべるのに、学校では話さない」などの心配が出てきます。他にも、夜尿がある、抜毛や指吸い、爪噛みが気になる、チックが出るということもあるでしょう。
また、「子どもにイライラして叩いてしまう」「ひどい言い方をして後から罪悪感にさいなまれる」「ママ友との付き合いがうまくいかない」「子どもが愛せない」「夫婦で子育ての方針が合わない」というのも、この時期の子育てに多い悩みです。
先生やパートナーなど身近な人に相談しても、「いつかはできるようになる」とか「気にしすぎ」と取り合ってもらえなかったりすると、悩みをひとりで抱えてしまい、親御さん自身がしんどくなってしまうこともあるのではないでしょうか?
思春期や青年期を迎えると、幼い頃とは違う心配事も増えてきます。対人関係がうまくいかなかったり、希望する進路に進めず、うつ状態になってしまう子どももいます。自分の思いを上手に伝えられず、暴力が出てしまうことも少なくありません。
中学生、高校性、大学生にもなると、子どももこれまでのように自分のことを話してくれなくなったり、交友関係が見えにくくなってきます。昨今では、SNSの発達により、LINEはずしなど、いじめひとつとっても、わかりづらくなっています。
子どもが悩んでいたり、傷ついているのを見ると、親として何とかしてやりたい、助けてやりたいと思うのは、自然な気持ちであると思います。しかし、親が子どもを元気づけようと、叱咤激励したり、子どもに代わって問題を解決しようとして、余計にこじらせてしまうこともあります。
子どもに何か問題が起きたときには、まず状況を冷静に客観的に把握し、今何が目の前の子どもに必要なのかを考えてみましょう。親が子どもへの関わり方を変えるだけでも、子どもに良い変化が起きることが大いにあります。
子育てに正解はありませんが、どんなときでも、子どもと共に問題に向き合い、本人の力を信じ、気持ちに寄り添うことができれば、子どもにとって、これほど勇気づけられることはありません。
子育ての悩みをひとりで解決しようとするのは、難しいものです。愛媛心理相談室では、子どもの抱える問題に対して、親がどう関わっていけばいいか、子どもにとって何が本人のためになるのかを、一緒に考えていきます。
子育てが思うようにいかないことへの苛立ち‥
子育ての具体的な悩みは、勉強やしつけ、発育状態や子どもの性格、友人関係、ワンオペ育児などいろいろありますが、総体的には子育てによるイライラが一番の悩みだというお話が多いように感じます。
どんな事柄であっても、思うように進まなければイライラするのは仕方のないことですが、育児は人間相手のことですから、思ったとおりにいかないのが当たり前です。
冷静に考えればわかることですが、友人やご近所の方、夫婦であっても自分の思いどおりに人を動かすことはできません。
子育ては対子どもですから、思うようにことが進まないのも当然といえます。それでも、大人には子育て以外にもやらなくてはいけないことがありますし、きちんと子育てをしたいという真面目な人ほど悩みが増えてイライラしてしまうのです。
子育てを少しでも楽にするポイント‥
世の中には、子どもと1日中一緒に過ごしていても子育てが全く苦にならないママもいれば、「私はちょっと苦手‥」というママもいます。考え方は人それぞれ、人の数だけあり、正解なんてないのではないでしょうか。
自分は「子育てに向いていない」というママも、全く悩む必要はありません。子育てに悩んでいるということは、それだけ真剣に子どもと向き合っているということ。下向きに考えるのでは無く、気持ちを上手に切り替えることで、子育ては今よりもっと楽しくなるハズです。
例えば、何度同じことを言っても、子どもが言うことを聞いてくれない、イライラする、そんな時には、「この子はまだ、〇歳」と、子どもの年齢をあえて心の中で思い出すようにしてみましょう。
改めて子どもの年齢を思い出すことで、「この子は〇歳なんだから、まだうまく出来なくて当たり前か‥」と、少し気持ちに余裕が持てるようになります。大人の目線では無く、ほんの少し子どもの目線になって、子どもの気持ちに寄り添ってみましょう!
子どもの成長が一番の宝物‥
日々、子どもと接していると、なかなか思い通りに行かず、子育ての大変さを実感することって多いですよね。
でも、考えてみて下さい!「育児って何でこんなに大変なの‥」と感じていても、昨日までは出来なかったこと、例えば、「にゃんにゃん」「わんわん」しか話さなかったのに、今日は「ママ」と呼んでくれたり、自分の名前を書くのがやっとだったのに、気が付くとスラスラと上手に書けるようになっていたりと、子供の成長にハッとさせられ、感動できる場面が本当にたくさんあります。
そんな、ひとつひとつの成長を見られるだけで、「この子のママになれて良かったな!」と心から思えることでしょう。子どもは、日々、少しずつですが、一歩一歩成長して行きます。その成長の一つ一つが、かけがえのない"宝物"だということを忘れずにいたいものですね!
カウンセラーに相談するメリット‥
子育てのことを一言で「相談する」と言っても、目的は人によって様々です。ただ話を聞いて欲しい、頑張って子育てをしている自分を認めて欲しい、ということもあるでしょうし、具体的な子どもへの関わり方、解決策を見つけたいということもあるでしょう。目的によって、相談する相手を選ぶことが大切です。
「子どもとの関わりについて、ただ話を聞いて欲しい‥」
「今日のイライラしたエピソードを話して、ストレス発散!」
「夫や子どもの愚痴が言いたい!」
「子育てをする上での工夫やアイディアを知りたい !」
こんな時は気持ちをわかってもらえるママ友の存在は大きででしょう。安心して話が出来るだけで、心が落ち着くこともたくさんあると思いますし、子育ての仕方が参考になることもあります。しかし、ママ友への相談ではなく、私たちのようなカウンセラーへの相談が望ましい場合もあります。
「安心して話せる相手がいない‥」
「何に困っているかわからない程心がブレている‥」
「今後の方向性を出したい‥」
「専門的な知識に基づいた客観的な意見や見立てが欲しい‥」
こんな時はカウンセラーへの相談が良いでしょう。あなたの心のケアや子どもへの関わりのポイント、これから進んでいく方向が決まることで、安心して進むことが出来るようになります。
育児で悩まない人などいません‥
自分の子どもなのに可愛いと思えない時がある、そんな子育ての悩みを抱え込む方からのお問い合わせは当室でもとても多いです。
産まれてしばらくは、授乳で夜中に何度も起こされたり、ゆっくり休む間がなく身体的に疲れる方が多いでしょう。まだ言葉が喋れないうちは、どうして泣いているのか分からないことも多いですし、動き回るようになると目が離せずに気を張る状態が続くので、気が休まらないでしょう。
少し大きくなってからは、言うことを聞いてくれない、といった精神的な疲れを感じる方が多いようです。喋って意思を伝えられるようになった分、反抗的な態度だったりイヤイヤ言われると、ついキツく言ってしまい、後から「言い過ぎたかな‥」と罪悪感を感じる方も多いようです。
特に頑張り屋のママさんほど、母親としてきちんとしなければならない、育児だけでなく家事もきちんとこなしたい、という思いから疲れやすくなってしまいます。また、夫が協力的でない場合は、子育てのストレスに加えて夫へのストレスも加わってしまいます。
泣いている子どもを見ても「泣いてるよ」と知らせるだけ、家事は一切してくれない、子育てに加えて夫の身の回りの世話もするとなると、負担はかなりのものでしょう。
それでも周りのママさんを見ると、きちんと育児も家事もこなしている、人によっては仕事と両立している、そんなママさんと自分をくらべて、自己嫌悪になることもありますよね。
確かに育児は思い通りならないことが多く、ストレスを感じない人はいません。しかし、「育児をもうやめたい」「逃げ出したい」「このままでは虐待してしまうかもしれない」そんな風に追い詰められている場合、誰かに話を聞いてもらったり、少し休憩が必要です。
昔は、親と同居したり親戚が周りにいたりして、子育ての際は頼れる人がたくさんいました。しかし核家族化が進んでいる今、ママにかかる負担はかなりのものです。近くに頼れる人がいなくて、不安な思いをしながら子育てしている人も多いでしょう。子どもがいない友達には相談できなかったり、子育て方針が違う友達には言いにくかったり、誰にも相談できずに1人で抱え込んでしまうケースも多いです。
なかなか相談できる人がいない、でも病院のカウンセリングはちょっと敷居が高い、そんな方は、愛媛心理相談室のカウンセリングを活用してみてください。カウンセラーが子育ての悩みについて、親身に相談に乗らせていただきます。