嫁姑の問題‥

昔に比べて仲が良くなったと言われる最近の嫁姑ですが、それでもストレスを抱えている嫁も少なくないようです。嫁姑問題が起こる原因や、うまく付き合う方法をお話します。 

嫁姑問題が起こる原因‥

いくら夫の母親でも、もとは他人同士です。嫁姑問題は姑や嫁、そして夫にも原因がある場合もあります。いずれの場合も、姑による嫌味や嫌がらせが直接のストレスの原因になることが多いようです。

それ以外にも、嫁姑問題につながる原因がいくつか考えられます。 



① 姑が子離れできていない‥

姑が子離れできておらず、息子である夫に過干渉になっているケースです。

「息子の面倒は私が見なきゃ!」と思うあまり、結婚してからも息子の生活に密接に関わってしまい、それが嫁のストレスにつながっているのです。また「大事な息子を奪った嫁」との認識が強いと、嫁への風当たりが強くなるようです。


② 姑が子育てへの干渉が過剰‥

結婚当初はうまくいっていても、子どもが生まれたことをきっかけに嫁姑問題が起こることも多くあります。姑の世代と今とでは子育ての基本的な考え方も違って当然です。

しかし、母親としての先輩という立場から「昔はこうだった」とか「もっとこうしたほうがいい」などと口出ししてくる姑に嫁がイライラしてしまい、関係悪化につながることもあります。


③ 姑が家事について干渉してくる‥

子育て同様、家事への干渉もストレスのもととなります。姑自身も家事を取り仕切ってきたからこそ、嫁の家事の仕方が気になるのでしょう。アドバイス程度ならまだしも、過度に口を出されたり手を出されたりすると「ほっといて!」と言いたくなってしまいますよね。


④ 同居や住宅に関する意見の相違‥

夫の両親との同居における生活のズレや、住居に関する意見の相違がトラブルに発展するケースもあります。姑の「毎日でも会いたい」「別居でもできるだけ近くに住んでほしい」といった意見が嫁の希望と合わずにストレスになってしまうこともあります。


⑤ 金銭トラブル‥

姑が孫に洋服やお菓子をたくさん買い与える、同居の生活費の分担でトラブルになるなど、お金が原因になるケースもあります。お金の問題は意見の伝え方が難しく、相談のつもりがトラブルになってしまった、なんてことにもなりかねません。


⑥ 生活習慣や価値観の押し付け‥

家事以外にも、食事やトイレ、家具家電の使い方などの生活習慣の違いから衝突することもあります。そのほか物事の考え方や価値観の違いから、相手に意見を押し付けてしまってトラブルになることもあるでしょう。


板挟みになる夫はどうすべきか?

自分の嫁と、自分の母親が衝突したとき、板挟みになりがちな夫はどうすべきなのでしょうか。「夫はどっちの味方になるか」とのアンケートでは、31%が嫁側につくと回答しています。しかし「どっちつかず」との回答も26%と多く、嫁姑問題を見て見ぬフリする夫も多いようです。

これでは嫁のストレスはさらに大きくなりますし、嫁姑問題だけでなく夫婦円満のためにも夫の行動が肝心です。



① 中立の立場できちんと話を聞く‥

まず、夫が心がけたいのは、第三者的立場、客観的に話を聞くことです。話を聞いてくれるその姿勢が嫁にとっては嬉しいものですから、自分には関係ないと思わずに不安や不満に耳を傾けてもらいたいですね。


② 姑と嫁の間をうまく取り持つ‥

嫁姑問題は、できるだけ角が立たないよう穏やかに解決したいものです。嫁が姑に意見を伝えるときは、夫にクッションの役割を果たしてもらうのが円満解決のコツです。姑との関係性が深い夫に、ニュアンスや言い方を変えてやわらかく伝えてもらいましょう。


③ 最後は妻の味方になってくれる‥

一番避けたいのは、夫が姑の意見ばかりを正しいと思い込み、鵜呑みにしてしまうことです。夫が完全に姑側についてしまうと、義実家での嫁の立場が極端に弱くなってしまうことも考えられます。双方の話をきちんと聞いたうえで、最終的には自分の家庭である嫁を守ってくれるのが理想ですね。


姑と適度な距離感で付き合う‥

では、姑とほどよい距離感を保ちながら、うまく付き合うにはどうすれば良いのでしょうか。先輩嫁の体験談と合わせてご紹介します。 



① 当たり障りなく付き合い、相手に期待しない‥

姑の言動にイライラしたときには、言葉や態度に出さず争いを避けたほうが関係を悪化させずに済むでしょう。反論せず相手が落ち着くのを待つのも大切です。


② 他人だと割り切り争おうとはしない‥

姑とは他人だと割り切り、分かり合えないものだと思えば気持ちも少し楽になります。イライラしてしまう口出しも、独り言だと思ってさらっと流しましょう。


③ 会う頻度を減らす‥

お互いのために、姑と会う機会を減らすのも手です。自分の息子である夫や孫に会いたい気持ちは尊重して、夫と子どもだけで会わせることも考えましょう。

ただし、母の日や誕生日など大事なイベントだけは押さえて会うようにしたり、贈り物をしたりと姑を大切に思っていることは伝えるよう意識しましょう。


義母とうまくやるために心がけること‥

嫁と姑はうまくいかないイメージが根強くありますが、実際には円満に過ごしている先輩嫁も多くいます。義母といい関係を保つための秘訣をご紹介します。


① 日頃心がけていること‥

まず、頻繁に連絡をすることです。物理的に距離が離れていると頻繁に会うのは難しいですが、その分連絡を欠かさないようにしましょう。最近ではLINEやメールで連絡をする人も多いので、電話が苦手な人でも気軽に連絡できるのではないでしょうか?孫の写真や動画を送るなどこまめな連絡は義母とのいい距離感を保つのに欠かせません。


② アピールポイントをはずさないこと‥

普段はそれほど連絡をとっていなくても、義母の誕生日や母の日に贈り物をすると、義母のことを忘れていないとアピールできます。息子である夫と一緒に選んだりメッセージを添えたりすると好印象になるかもしれません。


③ ありのままの自分で接すること‥

はじめのうちは、つい「良い嫁でいなければ!」と頑張る嫁も多いようです。しかし結婚してからの長い付き合いで、ずっと取り繕ったままでは疲れてしまいます。力を抜いて素の自分で接することが、お互いリラックスでき円満な関係につながるのかもしれません。


④ 帰省した時に心がけていること‥

義実家に行ったときには、お手伝いを心がけると良いようです。義母によっては逆に気を遣ってしまう人もいるようですが、お手伝いする意思があることは伝えるよう意識しましょう。


⑤ 夫の悪口を言わないこと‥

息子を悪く言われて義母の気持ちが良いわけはありません。冗談でも夫をネタにせず、義実家に行ったときには呼び方に気をつけるなどの気配りを忘れずにしてください。



義母がむかつく!イライラしてしまう!

姑が面倒、正直嫌い、苦手という人は少なくありません。自分自身の意識改革から、帰省前に伏線を貼る方法まで、今まで苦痛に感じていた姑との関係がぐっと楽になる方法を紹介します。

結婚と同時に旦那様にもれなく付いてくるのが、旦那様の家族。どんなに姑を苦手と感じても、自分が愛して選んだ旦那様の母であるという事実は消し去ることができません。

せっかく縁あって義理の親子になったのですから、正面衝突で姑との間に深い溝を作るよりも、相手の傾向と対策を知り、できることならストレスは最小限に抑えて付き合っていきたいものですよね。 



① 本当にイライラするべきことなのか考え直してみる‥

嫁姑間のトラブルの原因は、姑の口出しが大きな要因のようです。嫁としても母親としても先輩である立場から、息子の嫁につい意見したくなる姑の気持ちもわからないではありません。

しかし、そもそも世代も常識も違う義母と嫁、考え方は違って当たり前だと思いましょう。参考になる意見は頂戴し、合わない部分は反面教師にして、ストレスを溜めないようにしたいですね。


② 気持ちを吐き出して客観的な意見を聞く‥

同じ立場にある友人や、最近ではTwitterのようなSNSで吐き出して仲間を見つけることもできます。吐き出すとスッキリして気持ちをリセットできたり、同じ嫁や姑の立場からの意見を聞けたりと、抱えている悩みをいろんな視点で考えるきっかけにもなります。

関係性もさまざまで、必ずしも万事解決とはいかない嫁姑問題。ひとりで抱え込みすぎず、適度に息抜きして過ごしていきましょう。


問題の整理と、気づきを与えるカウンセリング‥

お互い感情的になってしまうことも多い家族間の問題。カウンセリングは、第三者の立場でカウンセラーが話を聞き、客観的なアドバイスをしたり、関係性を解きほぐして整理したりすることができます。

相手を変えることはできませんが、カウンセラーに話すことで、問題解決の筋道が見えたり、相手の思いに気づいたり、自分が大事にしていることが何かわかったりします。

愛媛心理相談室には、親子関係や家族問題についての相談経験が豊富なカウンセラーが在籍しています。

〇 親との確執を解消したい

〇 母親から逃げたい、母との関係がつらい

〇 家族問題で相手が感情的になってしまい話が前に進まない

こんなときはぜひ、愛媛心理相談室のカウンセリングを活用してみてください。