夫や、恋人との関係‥
夫や恋人は、とても大切な存在ではありますが、身近な存在であるからこそ、様々な問題が起こります。
交際を始めた頃や結婚当初は、とても好ましく思えた相手の性格や態度が、月日が経つにつれて、非常に疎ましく感じるようになることもあります。価値観の違いが明らかになったり、相手に期待するものが得られず、不満が募っていくこともあります。
また、環境の変化、例えば、子どもの誕生や、転職、転勤、病気や事故、それぞれの親との関係などによっても、互いの役割が変化し、「ズレ」が生じやすくなります。
小さな「ズレ」に気づき、カップルが修復のために歩み寄ることができれば、より強い絆で結ばれる可能性もありますが、どうせ言っても変わらないと、「ズレ」を放置したままにすると、とても埋めようのない溝となって、夫婦、カップル間を決裂させてしまうことにもなりかねません。
夫や恋人との間でこんな状態が続いていませんか?
① いつも同じ問題で衝突してしまう。
② 言いたいことを言えず我慢している。
③ つい相手を傷つける言動をしてしまう。
④ 結婚や子育てなど、将来に対する意見がまとまらない。
⑤ 2人だけで問題の解決策を見出すのが難しい。
⑥ 2人の関係について相談できる人がいない。
⑦ セックスの問題がある。
⑧ カサンドラ症候群かもしれない。
⑨ パートナーに不貞の問題がある。
※ カサンドラ症候群とは、パートナーや家族がアスペルガー症候群(ASD)であるために情緒的な相互関係を築くことが難しく、不安や抑うつといった症状が出る状態です。
夫婦関係‥
日本では、結婚したカップルの3組に1組が離婚していると言われています。10年20年と違う環境で暮らしてきた同士が、短い期間の付き合いを経て一緒に暮らし始めるのですから、理解できない部分があったり、様々な面で衝突が生まれることは当然のことです。
一度相手のことを嫌いになってしまうと、憎悪が芽生え、険悪な雰囲気になり、深刻な夫婦問題に発展することも多い悩みです。
夫、恋人との間での問題‥
一緒に過ごしていれば、様々な問題が生じてくるのも当たり前です。
例えば、「話がうまく嚙み合わない」「ケンカばかりしてしまい解決方法が見えない」「離婚をどうするか悩んでいる」「セックスレスで悩んでいる」「子どもを産む、産まないで意見が一致しない」「パートナーが、アルコールやギャンブル依存で困っている」「パートナーが浮気をしている」など、さまざまな問題が生じてきます。
夫婦関係で取り上げられることの多い問題‥
次のような問題は、夫婦カウンセリングにおいてよく出てくる課題です。
① 子ども・子育てに関すること‥
① 2人の間に子どもがほしい/ほしくない。
② 子どもを今すぐもうけたい/今はまだ早いと思う。
③ 子どもができなかった場合、養子を迎えたい。
④ 子どもにどんな教育を受けさせるか、意見を一致させたい。
② 家庭での役割に関すること‥
① もっと家事や育児に協力してほしい。
② 家事や子育ての役割分担を明確にしたい。
③ できるだけ長く育児休暇を取得してほしい。
③ 金銭面に関すること‥
① 無駄遣いをやめてもらいたい。
② 夫婦がお互いに収入があるので、家計を別々にしたい。
③ 家計を分ける際、それぞれが家庭のどの分野に関する金銭を負担するのか決めたい。
④ 住宅や自動車など、大きな買い物をしたい。
⑤ 各々の趣味や付き合いにどのくらいのお金を割いて良いことにするのか決めたい。
⑥ 妻に仕事に就いてほしい。
④ コミュニケーションに関すること‥
① 各々が自分のために使う時間を確保したい。
② 二人だけで外出するなど、夫婦で楽しむ時間を作りたい。
③ 家庭の運営や個人的な問題に関してお互いに相談する時間を設けたい。
④ 攻撃的な言葉遣いや態度をやめてほしい。
⑤ 日々の連絡頻度を見直したい。
⑤ 両親との付き合いに関すること‥
① 両親と同居をしたい/したくない。
② 両親の介護をしたい。
③ 両親が介護施設に入るための費用を工面したい。
④ 夫や妻の帰省の回数が多すぎる。
⑤ 夫や妻の両親との連絡頻度が高すぎる。
⑥ その他の問題‥
① アルコールやギャンブル、ニコチンへの依存をやめてほしい。
② 勉強や起業の準備・持病の治療に専念したいので、仕事を辞めたい。
離婚の危機を乗り越えるために‥
夫婦・カップルが、上手くやっていくためには、お互いの価値観や考え方の違いを認め合い、受け入れる努力が必要です。相手が「ちっともわかってくれない」と嘆く前に、自分自身を振り返って、どこまで相手を理解しようとしているのか、自分の主張ばかりを通そうとしていないかなどの点検をすることが大切です。
他者と関係はうまくいくのに、夫や恋人との間がギクシャクしてしまい、ストレスに感じてしまうというときも、相手との距離がほどよく取れておらず、自分自身の不安や怒りを相手に転嫁して、解消しようとしていることもあります。
夫婦・カップル関係がうまくかないパターンを見極め、率直に互いの気持ちを伝えあうことで、危機を乗り越えていければ、互いの信頼や愛情は深まるでしょう。
ただし、二人の関係を見つめ直す作業を通じて、相手との関係が一方的に傷つく関係であったり、どちらかが常に我慢を強いられていたり、また周りの家族へも悪影響を及ぼしているということがわかった場合には、別れたり離婚するのが最善の方法であることもあります。