アダルトチルドレンを克服する

人は、自分が育った家族のなかで、人間関係やコミュニケーションの仕方、何を大切に思い、何を許せないと思うかなどの価値観を、身につけていきます。

例えば、家庭内に暴力やアルコールの問題があり、家族関係がうまく機能せず、家が安全な場所とならない「機能不全家族」のなかで育つと、不健全な考え方や間違った関係の持ち方を身につけてしまい、嫌なことがあっても「NO」が言えなかったり、人との距離が上手く取れなかったり、自分に自信が持てなかったり、空虚さを抱えてしまうことがあります。

このように「機能不全家族」のなかで育ち、家族からの影響で生きづらさを抱えている人のことを「アダルトチルドレン(AC)」といいます。

もともとは、アルコール依存症の家庭に育った子どもたちが、両親の口論や暴力を間近で見続けることで、心理面や情緒面に歪みが生じ、すこやかな発達が妨げられることが多いことから、この名前がつきましたが、今では「アダルトチルドレン」の概念が広げられ、「機能不全家族」に育ち、成人してからも精神的な問題を抱え、それが成育歴との間に一定の因果関係のある人を指すようになってきました。

ただし、この「アダルトチルドレン」という言葉は、医療における診断名ではありません。自分が生まれ育った家族における親の影響や支配のために、自分らしく生きられていないということを、自ら認める用語です。

従って、アダルトチルドレンとは主観的な言葉で、同じ家庭に育っても、自身をアダルトチルドレンと思うかどうかは、きょうだいで差があり、自分が家族からの影響によって、本当の自分を出せず、生きづらいと感じるなら、アダルトチルドレンであるといえます。

※ 機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことです。 

機能不全家族とは‥

心を傷つけるような機能不全な家族はただひとつのパターンがあるわけではなく、いろいろな型があります。一般的に言って、機能不全な家族とは、力のある上のメンバーが下のメンバーを抑圧し安全を守ることができず、適切な愛情や保護が与えられず、一人一人の人格や個性が尊重されない家族です。

例えば、身体的にも経済的にも、力関係で一番上にいる父親が、下にいる母親と子どもをアビューズ(虐待)し、母親が子どもをアビューズし、大きな姉や兄が弟や妹をアビューズするというものです。

ある程度の機能不全は、どこの家族にもありますが、それが常に起こっていてパターンになっていたり、頻度は少なくても程度がひどかった場合には メンバーの傷となってあとの人生に影響を与えます。こころの傷は暴力をふるわれたなどの直接的な原因だけでなく、家族の人間関係などで間接的に傷つく場合もあります。 

機能不全家族チェックリスト‥

次のチェックリストの中で、自分の育った家族にあてはまる項目に印ををつけてみてください。

□ 身体的なアビューズ(虐待)があった□ 性的アビューズがあった
□ 精神的、感情的、言語的なアビューズがあった
 □ 怒りの爆発がよく起こっていた。いつも怒りが爆発するかと恐れていた
 □ 愛のない冷たい家族だった
 □ 人格を否定するような雑言や怒鳴り声が飛びかっていた
 □ 威しがあった
 □ 他人や兄弟姉妹といつも比べられた
 □ 親の思い通りになるようにコントロールされた
 □ 親の期待が大きすぎる家族
□ 他人の目を気にする、表面だけ良くふるまう家族
□ あまりにも多くの秘密があったり、外に出してはいけない大きな隠しごとがあった
□ 顔や姿かたちについてからかわれたりばかにされたりした
□ 親と子供の関係が逆転していた
□ 子どもを過度に甘やかした
□ 自分の存在を否定された
□ 依存症や共依存症の親がいた
□ 家のなかのルールに一貫性がなかった
 


ここにあげられていることが、ごくたまにではなく、頻繁に起こっていたとしたら、あなたの家族は機能不全な家族であり、あなたは家族の中で安全さや快適さを感じることができなかったことでしょう。

また、こうした家族関係のなかで、あなたが間違った人間関係のつくり方や、間違った自己評価を学んでしまった可能性があります。 

アダルトチルドレンの特徴

「アダルトチルドレン」の性格特徴として、孤立感、極端な自己評価の低さ、愛と同情の混同、怒りや批判への脅え、自分の感情に気づき表現することの困難、自己肯定感の低さ、失敗することへの恐怖、承認されることの要求などが挙げられます。

なかでも、「自己承認の要求」は、親から自分自身をありのままに受け入れられなかったために、承認を得ることを強く求め、少しでも否定的なニュアンスを感じると必要以上に落ち込んでしまうことがあります。

また、自己肯定感の低さが「居場所のなさ」や「この世の中に存在してもいいのだろうか」という感覚につながっています。

そして、周囲の人々に気に入られ見捨てられないための必死の試みをします。そのため、自分を傷つける人間関係にしがみついてしまったり、損をする選択をしたり、嫌なことを我慢してしまうということもあります。

アダルチルドレンの症状‥

アダルトチルドレンの人には、以下のような症状や特徴が見られます。
自責の念が強い一方で、激しい被害妄想を抱くといった、相反する傾向が現れることがあります。 


① 心理的症状‥

アダルトチルドレンの心理的症状は実に多岐にわたります。自己価値感の低下、過剰な責任感、人間関係の不安定さなどが挙げられます。また、深い孤独感や、親との葛藤からくる罪悪感に苛まれることもあります。

これらの症状は適切なサポートがなければ、精神疾患へと発展する可能性があるため、周囲の理解と注意が必要です。


② 対人関係における問題‥

アダルトチルドレンは対人関係で特有の問題を抱えがちです。親密さを恐れたり、人を信じられないという問題が現れることがあります。

他にも、過剰なまでに他者を支配しようとしたり、逆に自分が支配される関係性を作りがちです。理想的な対人関係を築くためには、自己認識とコミュニケーションスキルの改善が求められます。


 ③ 仕事や学業への影響‥

仕事や学業においてもアダルトチルドレンの症状は影響を及ぼします。完璧主義や過度なプレッシャーによるストレス、または判断力や集中力の低下などが見られます。

その結果、職場や学校での人間関係やパフォーマンスに悪影響を与えることもあるのです。定期的な自己洞察とストレス管理が不可欠です。

機能不全家族で育った大人「アダルトチルドレン」‥

家庭内の問題は、家族だけで解決することが困難な場合もあります。何か問題が起こっても、みんなで話し合い、解決策を考えることが理想ですが、そのような理想的な家族は、むしろ少ないかもしれません。

問題を感じている人が、家族のために、どんなに努力してもなかなか解決できない問題もあります。実際、家族のことを悪く言いたくない、自分が我慢すればいい、外に家庭の恥をさらしたくないなどと考えてしまうことが多いと思われます。

しかし、家庭内で心身に不調をきたすのは、決まって「家族のために頑張ってきた人」です。「もしかして、うちの家庭は問題があるのでは?」「このままでは苦しい、辛い、何とか今の状態から抜け出したい」と考えているなら、すぐに正しい知識や気づきを得て、解決のために動き出してみましょう。

※ 機能不全家族とは、家庭内で弱い立場にある人に対して、身体的または精神的ダメージを与える機会が日常的に存在している家族状態のことです。

家庭内でダメージを受けやすいのは、子どもや高齢者など弱い立場の人です。虐待や育児放棄(ネグレクト)のほか、親の依存症、家族同士の不仲や対立、貧困、子どもへの過剰な期待なども含まれます。

機能不全家族の特徴‥

アメリカのセラピスト、クリッツバーグが著書「The Adult Children of Alcoholics Syndrome(1985)」で述べている「機能不全家族」の特徴には以下のようなものがあります。 


① 強固なルールでの生活を強制する

② 家族構成員に強固な役割がある

③ 社会に対して、家族で共有されている秘密がある

④ 家族の中に他人が入り込むことへの抵抗が大きい

⑤ 家族間のプライバシーがなく、境界があいまいである

⑥ 家族への忠誠が強いられていて、家族から去ることが許されていない

⑦ 家族間の葛藤は否定されて無視されている

⑧ 家族のあり方の変化に抵抗する

⑨ 家族としてのまとまりは分断され、統一性がない

これらの事柄に対し、トラウマがあり、強いストレスを感じているならば、機能不全家族である可能性が高いようです。


アダルトチルドレン Q&A‥

何回カウンセリングを受ければ解決しますか?

稀にですが、1~3回程度で解決する場合もありますが、問題の大きさ、深さによって複数回必要な場合もあります。

こういった質問は決まって頂く質問です。私自身、無駄に引き伸ばしたり、もう解決しているのに「また次回」と言うことは致しません。基本的には「ご相談に対しては出来るだけ短期間で解決に導く」ことを意識してカウンセリングに臨んでいます。

お悩みの深さや満たされない部分の大きさ等を伺い、適切な解説と共に必要な回数や期間について、ご納得のいく説明を心がけています。もちろんこちらから一方的に断れないような雰囲気に持っていくことは一切ありませんのでご安心ください。 

遠方で通うのが難しいのですが?

距離や時間的な問題で、LINE電話によるカウンセリングを行っている人は少なくありません。定期的に受けてくださっている方もおられますのでご安心ください。お申込時にメッセージ欄に「LINE電話希望」とお書きください。 

娘のカウンセリングに私も同席しても構いませんか?

ご本人が望まれての場合に限り、他の方が同席されることも可能です。時々「娘にAC克服カウンセリングを受けさせたいが嫌がっている。首に縄を掛けてでも連れてきたい」とおしゃる方もおられるのですが、「それはやめたほうがいいです」とお伝えしています。

ご相談者ご本人が、今まで心の奥に溜め込んでいた想いを吐き出す場所ですので、まずはご本人の意思を第一に考えていきます。なお、カウンセリング費用はお一人分で大丈夫です。ご安心してご相談ください。 

カウンセリングを受けるのに抵抗感があります

ご不安な方はまず『事前無料相談』をご利用ください。「カウンセリングが初めて。どんなことをするか抵抗感がある」とおっしゃる方は少なくありません。

初対面の人に悩みを打ち明けることに抵抗を感じられたり、自分が間違ってるかのような指摘を受けるんじゃないか不安に思われる方も少なくありません。カウンセリングを受けることに不安がある方は、ぜひ、事前無料相談窓をご利用ください。

自分の力だけでは治せないものなのでしょうか?

自分と向き合うのはとても恐いことです。もちろん、自分の力で改善できる部分もあると思いますが、アダルトチルドレンの人に関しては、親から正しい物事の考え方、人との接し方など基本的な部分を教わっていませんから、親代わりになってくれる誰かに教わらないと一生気づくことができないことが多いのです。是非、カウンセラーの力を借りる勇気をもって欲しいと思います。

アダルトチルドレンの改善に年齢は関係ないですか?

もちろん、早ければ早いに越したことはありませんが、アダルトチルドレンの改善に年齢は関係ありません。問題となっているのは幼少期の過去の自分だからです。何歳の人でも最初にやるべきことは幼少期の怒り、恐怖などの感情解放です。

アダルトチルドレンからの回復‥

「アダルトチルドレン」からの回復とは、どのようなものでしょう?それは、偏った家族の中で育ったために、生きているのがつらいと感じている人の、生きづらさや苦しさが少しでも楽になっていく道のりです。

問題がすべて消えてなくなるというのではなく、自分の中で良い意味で折り合いがつけられるようになることも、その一つです。

アダルトチルドレン(AC)概念の生みの親であるクラウディア・ブラックは、ACの回復プロセスを次のような4段階で説明しています。



ステップ1=過去の喪失を探る‥

過去を繰り返し語ることで、子ども時代の家族の中にあった問題や、自分の中での喪失に気づき、かかえていた感情を解放する。

これは親を責めることとは違い、あくまで自分自身のための作業。自助グループや治療の場を活用する、信頼できる相手に話を聞いてもらうなど、安全で自分を受け入れてもらえる場で行なうことが必要。


ステップ2=過去と現在をつなげる‥

過去の痛みが、現在の自分にどう影響しているかを調べる。感情レベルではなく冷静に自分を振り返る作業。

自分の過去は、現在の自己イメージにどう影響している?人間関係にどう影響している?職場での私・親としての私にどう影響している?など。こうして、自分の中にある課題に気づいていく。


ステップ3=取りこんだ信念に挑む‥

過去に取りこんだ「私は○○だ」「○○すべき」「○○であるべき」といった考え方やルールのうち、自分を苦しめているものを手放す。そして、別の考え方やルールに置き換える作業をする。

例えば、「他人の要求になるべく応えるべきだ」→「私はイエス、ノーを自分で決めていい」

「マイナスの感情をもつのはよくない」→「感情は自然にわいてくるもので、いい・悪いはない。すべて自分に大切なことを伝えている」のように。


ステップ4=新しいスキルを学ぶ‥

別の考え方やルールのもとで生きていかれるように、これまで学ぶ機会がなかったスキルを学び、練習しながら身につけていく。

たとえば、人間関係の方法、感情の扱い方、自分を大切にする行動、つらさに対処する方法、遊ぶことや楽しむこと、ノーを言うこと、他人からの言葉の攻撃をまともに受けない方法など。

ステップ1~2は治療の場や自助グループで行なうこともできますし、本を読んだりノードに書きだして取り組む人もいます。

多くの人にとって難しいのは、ステップ3以降に進むこと。これまで長年続けてきた生き方のパターンを点検し、変えていく必要があるからです。

愛媛心理相談室ではACや共依存の課題を抱える人がもっと楽に生きるための、「インナーチャイルドケア」の心理学習をご提供しています。


最後に‥

自分の中に棲んでいる親(インナー・ペアレント:内なる親とどう戦い、どう折り合いをつけていくかも、大切なプロセスです。これまでの人生は、親が中心となり、親の考えや価値観を自分の中に取り込んできました。

「父が気に入る仕事につく」とか、「母の喜ぶ服装をする」とか、自分の心配をする前に、親の心配をしなければならず、自分は脇役だったのです。そこから決別するには、自分の人生と親の人生の間に線を引き、親が主役のドラマを降りて、自分を主役としたドラマに作り直すことが大事です。

そうすることで、自分の中で大きな存在を占めていた親は小さくなり、自分のドラマの一登場人物にすぎなくなります。そうやって親との関係を変えることで、新しいストーリーが生まれてきます。

ただ、このプロセスは、思うほどたやすいものではありません。過去のことを振り返り、自分がつらい思いをしてきたことを認めるのには痛みが伴い、しんどいと思います。親に対する怒りや悲しみなど、いろんな感情に揺さぶられてしまいます。一時的に不安が高まったり、症状が悪化することもあるでしょう。

しかし、行きつ戻りつしながらも、少しずつ前に進んでいくことで、親の支配により奪われた力とコントロール感覚を取り戻していくことができます。

愛媛心理相談室のカウンセリングでは、家族からの影響を受け自分らしく生きてこれなかった「アダルトチルドレン」の方が、カウンセリングを通じて、子ども時代のことや親との関係を言葉にしていく中で、自分の問題を客観視し、それに伴って溜まっていた負の感情が放出されることで、苦しみが和らぎ、心が軽くなるようなります。こういった過程を踏んでいく道のりを、私たちカウンセラーは一緒に歩いていきます。

アダルトチルドレンを克服した皆様の声‥


広島市 / 48歳  /女性

人間関係の難しさ、社会での生きづらさを感じ、どうにか治したいと調べるうちに自身のアダルトチャイルドを疑いました。

自分がアダルトチャイルドだと認めることが嫌で本やネットで調べてみました。カウンセリングに行くことも考えましたが敷居が高くて、また自分は病気ではないと思い少し躊躇っていたのですが、どうしても生きることに難しさ、違和感のようなものが拭えず、カウンセリングを受けて見ようと決意し、愛媛心理相談室さんにカウンセリングの申し込みをしました。

広島にもカウンセリングルームはたくさんありますが、先生と出会えて本当に良かったという思いですいっぱいです。

何で職場の人たちと対立してしまうのか、なんで人に怖さを感じるのか。嫌なことを断れないのか。自分の気持ちを抑圧するのか。自分の意見を表現できないのか。自分より他者の気持ちを優先してしまうのか。自分を犠牲にするのか。孤独を感じるのか。辛い時でも平気なふりをして笑うのか。

その答えは全て小さい頃の自分の過去にあることがわかりました。先生は、心に響くような小さい子どもに語りかけてくれるような優しい声で話してくれるのでとても受け取りやすかったです。

アドルとチルドレンカウンセリングは、過去のことをふりかえる作業が主になります。長い間心の底に封じ込めた、怒り、恨み、憎しみ、悲しみが溢れだしました。

泣いて泣いて、怒りながら話をして、自分自身をなだめながら泣いてたような気がします。もう疲れたから泣くのをやめたいのに、なかなか泣きやむことができず、自分の内側にこれだけたまっていたものがあったのだと初めて知りました。

カウンセリングの途中で感情が混乱し収集がつかなくなることもありました。カウンセリングを受ける時には、時間的に余裕がある時をオススメします。

先生は、過去を分析し、当時感じた本当の気持ちを探ることから始めてくれます。先生曰く、見つけて癒すことだと言っていました。無意識下で形成された思考は自覚しづらく、その作業はとても大変で疲れる作業でした。

でもこれから先を生きていくためにとても大切な時間でした。
カウンセリングが終盤に差し掛かった頃には、私の気持ちも随分整って余裕が生まれてきました。自分は自分でいていい、ありのままでいい、と感じられるようになっていったのです。

そして、原因が分かれば必ず治るものだと希望をもっています。
同じ悩みを持つ方へ、愛媛心理相談室をおすすめしたいです。 
 

高知市 / 50歳 / 女性

まず初めに言っておきたい事は、このカウンセリングで、先生は決して「親に感謝しなさい」みたいな事は言わないので、それ系の話に悩まされていた方は安心してカウンセリングを受けてみるといいと思います。

私は今まで、親に対する憎しみはいけない事だと思い、その事がさらに自分を追い詰めていたのですが、カウンセリングを受けてとても救われました。

親が100%悪い人間と言うわけでは無いですが、子育てをしていく中で、間違った事を子に教えてしまう事は、どんな親でも少なからず必ずあると思います。(親のやっている事を子は陰ながらに見てますから)

子供はその中で、全てを「親から学んだ事」ということを知らず知らずの間に体に刻み込んでいくのだと思います。すると親から学んだ悪い事が自分にとってはリアルですから、社会に出て良い事を学んでもそれはリアルではない「きれい事」としか受け取れなくなり、それを積み重ねて成長し、やがては社会も人も信用できなくなり、生きた心地がしないまま生きていく事になります。

だから、親から言われた事ややられた事を見直すのは、「良い事、悪い事」の再学習をする為に必要なんだ、と、カウンセリングで気付きました。例え自分の親だろうが、自分に対して悪い事をした人がいた場合は毅然とした態度でその事について非難しても良いんだ、むしろ非難しなくてはいけないんだ、と解りました。

もちろん、面と向かって非難する事は必ずしも必要ないと思いますが、自分の心の中で「ダメなものはダメ」という態度でいる事がとても大切なんだとわかりました。

カウンセリングの内容はとても良いのですが、私のように他県に住む者としては、通うことがなかなかできない事情があります。しかし、先生は、電話でも大丈夫だからね!といってくれてたので、毎月1回だけ面接に行き、あとは電話でカウンセリングを受けていました。これは自分にはすごく助かりました。

有名な『毒になる親』みたいな研究書なんかと比べてしまうといけないのでしょうが、やはり本ではなく直接カウンセリングを受けることのほうがよっぽど効果的で、急がば回れです。こちらは導入本とか紹介本程度のボリュームです。

本やネットを読み漁って、自力で乗り越えようと頑張る人がほとんどだと思いますが、勝手な解釈、思い込みを強めることがないよにして欲しいと思います。経験者は語るです(笑)


新居浜市 / 38歳 / 女性

私は、生きづらさを解消したくて、10年近く、本を読んだり、カウンセリングにも通いました。

ここまでアダルトチルドレンの心情を細かくお話してくれるカウンセラー(先生)には初めて出会いました。

以前言っていたカウンセラーさんは、「気の持ちようだよ」「そんなに遠慮しなくて良いんだよ」「自分の意見は言わなきゃ」心が成長した人たちに正論を言われるたび、なんで自分にはできないのか、本音を言おうとするとすごく抵抗力してしまうのはなぜなのか悩んでしまい、結局はカウンセリングが続けられなくなりました。

私だって、本当は周りの人ともっと人と仲良くなりたいのに、うまくできない、できない自分を直視するのが惨めで悲しいから、人が嫌いなフリをする、そんな日々でした。

そんな複雑な思考回路を分析し、なぜそうなってしまうのかを教えてくれる先生でした。真実なのでグサっとくるところもありましたが、根底には 「自分が味わってきた同じ苦しみの中にいる人を救いたい」という、先生の気持ち、愛情深さ、優しさを感じました。

アダルトチルドレンはみんな優しいと書いてありましたが、その通りです。私もその一人ですから。
私はカウンセリングを受けるといつも泣いてしまいます。

それは誰にも理解されずに戦い続けてきた孤独を、悲しみを、惨めさを、理解して褒めてくれる先生ががいたことが本当に嬉しかったです。

地獄にいる人を救えるのは、地獄にいたことがある人なんだなと思いました。生きづらさに悩んでいる人には一度先生のカウンセリングを受けて見てほしいと思います。カウンセリングを受けながら、深く深く感じ入りました。

こんな自分でも誇っていいのかな、と前向きな気持ちにさせてもらいました。本当にお世話になりました。次は私が成長した姿を見て褒めてくださいね!(感謝)