自分を愛せない‥ 生きづらさ解消

Vol.15| 2025年7月8日

引き寄せの法則やスピリチュアル、また自己啓発減などでも幸せになるには、自分を愛することが大事だと聞いたことがある方も多いんじゃないでしょうか。

だけど、自分を愛するってどういうことなのか、どうすれば無条件に自分を愛することができるのか。小さい頃に親から無条件の愛を与えててもらった経験がないアダルトチルドレンの人が、その感覚がわからないという人が多いようです。

私自身もそうでした。そこで本日は自分を愛せないアダルトチルドレンの傷などをテーマに自分を愛せない本当の理由、3つのパターンの生きづらさ、最後に解決法として自分を愛する力を育てる方法についてお伝えします。

繊細な HSP の人、また、なんかわからないけど生きづらいと感じている人が生きづらさから解放され、自分らしく自由な心で人生を楽に生きられる方法を色々とお伝えしています。

まずは、自分を愛せない本当の理由についてです。

自分を愛せないアダルトチルドレンの人は、例えば、自分の顔が嫌いとか、何をやってもダメだからとか、性格が良くないなど、容姿や性格や能力的なことなどと色々と言われるんですけど、自分を本当に愛せない理由はそんなことではないのです。

それ以前に、心の奥の潜在意識といわれるその人の無意識の領域に、自分を否定したり、愛することを禁止する思考を生み出す信念が根付いているんです。

信念というのは、それが正しいと強く信じている心のことで、別の言い方をすれば、思い込みや固定観念、ビリーフ(信念や思い込み )と言ったり、心理学用語ではこれをスキーマ(人間が経験の積み重ねにより獲得する、外界を限られた情報から理解するための枠組み )と言ったりします。

自分の容姿や性格や能力的なことを嫌うのは、実は後付の理由で、心の根っこにある信念がそのような想いを作り出す原因になっています。

ではどうのようにすればその信念が作り出されるのかというと、それはよう幼少期の経験などで決まると言われています。

三つ子の魂百までという諺がありますが、幼少期の体験というのは、それだけその人の心理に大きな影響を与えるものなんです。自分を愛せない、自分を愛する感覚がわからないという人がほとんどの場合、幼少期に自然な自分のままでいることを許されなかったという経験を持っています。

子どもにとって、親は絶対的な存在なんです。小さな子どもは親に見放されることが生命の危機が脅かされることを本能的に知っています。

だから、親の言うことは子どもに大きな影響を与えるのです。そして条件付きの愛を親から受けると、子どもは本当の自分を愛せなくなっていきます。

では、どのようなことが条件付きの愛にあたるのかというと、虐待や暴言、無視や無反応、育児放棄や過干渉、過保護など、いわゆる毒親の影響はもちろんなんですが、なかにははっきりと毒親と分かりにくいケースもあります。

例えば、親が躾に厳しくて、何をやってもダメだしされていた、頑張っても褒めてもらえなかった、過剰な期待をされていた、なども条件付きになります。

他にも、他の兄弟と比較されていた、親の機嫌がコロコロ変わる、理不尽に八つ当たりされる、親の愚痴を聞かされていた、お前がいなかったら離婚してるのに、と言われたり、本当は男の子が欲しかった、女の子が欲しかったなどの性別否定や予定外の望まれない子どもだったなど、存在そのものを否定するようなことを言われたり、またお母さんのおなかの中にいる時に

お母さんが強いストレス状態にあったり、難産や早産などの出生時のトラブルなど、実は胎児期からその影響は始まっていると言われています。

注意したいのは、必ずしも親に愛情がない場合だけではないということです。むしろ親は愛情のつもりで、良かれと思ってやっていることも多いんです。

だけど子どもの方は、一生懸命に親の望むような状態に適用しようとして、その結果、本来の自然なままの状態からズレで、自分自身を大切にできなくなっていきます。

そして自分を愛せない人は、他人のことも愛せないので、誰ともつながっていると思えず孤独を感じやすくなります。

続いて、その心の根っこにある思いがどのような影響を与えるのか、3つのパターンの生きづらさについてです。

幼少期の体験から作り出された自分を否定したり、愛することを禁止する思考を生み出す信念は心の奥にずっとすみついて大人になってからも人生に大きな影響を及ぼすことになります。

それにしても、なぜそのように小さな子どもの頃に作られた信念いつまでも持ち続けるのでしょうか。

それは、その人自身が無意識にその信念が褒められたり、受け入れっらえたり、認められたり、愛されるために必要なものだと信じ込んでいるからです。

このように、幼少期に作り出された信念が潜在意識に強く刻まれて、大人になってからも思考や行動や感情に影響を与えることもインナーチャイルドとも言います。

心の根っこにある信念は、色んな形で大人になったその人の人生に影響を及ぼしますが、自分を愛せないという問題を作り出す信念の場合は、特に自分という存在そのものを好ましくないと感じる自分は何か不完全で、欠陥を持っていると感じる、自分は他者より劣っていて価値が低いと感じる、自分は誰からも受け入れられない存在だと感じる、という特長を持っています。

自分を愛せない人は、常に誰かからの愛情を強く求めています。

本来であれば自分への愛で埋まっているはずの部分まで、他人に埋めて欲しいと感じるからです。

だけど、自分は自分でいいと肯定することができなければ、どんなに周囲が愛情表現を示しても、寂しさや不安は消えません。

たとえ愛情ある言葉を掛けてもらったとしても安心できるのはその瞬間だけで、すぐに満たされない状態になってしまうのでキリがないのです。

または、他者から愛情を受け取ることで自分の価値を確かめようとするので、相手に依存してしまいがちです。

潜在意識にある信念がどういう方向性でその人の考え方や行動に表れてくるのかを心理学ではコーピングスタイルと言います。

そして生きづらさを持続させてしまいやすいコーピングスタイルには、大きく分けて3つのパターンがあります。

それは、①服従型・②回避型・③過剰保証型の3つです。1ずつ説明していきます。

まず1つ目、服従型というのは‥

心の根っこにある思い込みに完全に服従してしまうパターンです。

このパターンにはまると自分のことを恥ずかしい存在として、自分自身を卑下して自己主張することなく周囲に遠慮して我慢しがちになります。

また、自分を大切にしないような人をパートナーに選んだり、批判的で人を見下すような人を周囲に無意識に引き寄せやすい傾向もあります。

このパターンについては、アダルトレンが陥りやすい過剰な支配・服従関係を克服する、というインナーチャイルドケア講座も参考になると思いますので良かったら学んでみてください。

続いて2つ目、回避型の人は‥

心の傷に直面したり、心の傷に触れないように常に用心するのが特徴です。とにかく傷つかないように最初から人との親密な関係を避けて、自分自身を出さないようにします。

羞恥心や自分を卑下する気持ちも強く、ダメな自分がバレるのを恐れて、目立たないように人と親密にならないようにしています。人から褒められることも落ち着かないので、良い評価を受けることさえ避けようとする場合もあります。

回避型の人については、人と親密になれないアダルトチルドレンの生きづらさ、回避非依存症を克服するというセラピーもありますので良かったら受けて見てください。

そして3つ目‥

過剰保証型というのが、自分の心の根っこにある思いを隠そうとしたり、補おうとしてまったく正反対の行動を取るパターンです。要するに、こんなんじゃダメと自分に鞭を打って頑張るような感じです。

自分の欠陥を埋め合わせようとするかのように完璧を目指そうとしたり、または他人のあら探しをして批判したりします。

それでは最後に解決法です。

自分を愛する力を育てる方法について、4つのステップでお伝えします。

1つ目、自分を認めるまずは人に認められようとするのではなく、自分で自分を認めることが大事です。

他人にどう見られているのか自意識過剰になればなるほど、自分は魅力のない人間だと思われていないだろうかとさらに被害妄想をしやすくなるんです。被害者意識が強くなると心が誤作動を起こしやすくなるので注意が必要です。

パートナーとステータス、友達の数、社会的 地位、収入、 SNS のいいねの数などで自分の存在価値を図っていないでしょうか。それらがどうであれ自分の価値は変わりません。

自分は自分なんです。まずは自分自身が自分の存在をきちんと認めてあげることが重要です。

また外側の評価なんて、表面的で不安定で、いい加減で無責任なものです。そんなことより自分自身が自分の内面に何をもっているかのほうがずっと大切だと認識してください。

外側の環境に振り回されず、自分自身を認めていくには自分が大切にしている思いや大切な人を思いやる心や正義感、勇気など、自分が誇りに思えるものを自分の内面に増やしていくことです。

2つ目、自分の価値基準を育てる。

世間の基準に振り回されずに自分の価値基準をしっかりと持つことも大切です。それには世の中の基準を鵜呑みにせずに、一つひとつ自分の感覚で判断していくことを意識してみてください。

今も自分の価値基準はもしかしたら世間の価値基準を受け入れただけのものかもしれません。

実際には受け入れざるを得なかった基準ですが、それを疑って見る癖を付けて下さい。

そうすることで自分の基準を増やしていくトレーニングになります。

このようなことを習慣にしていけば、自分の感覚を大切できるようになるので、自分を愛する土台づくりにつながっていきます。

3つ目、やりたくないことはしない。

やりたくないことを我慢してやったり、無理にしようとすることが自分を否定する心理につながります。普段から何をするべきか、何をしたらいいのかなど、頭で考えるのではなく自分のしたいことを、自分がしたりからするというように意識を切り替えてみてください。

生活の中でやりたくないことを少しずつ手放していくようにしてみてください。人間関係においても会いたい人にだけ会う、付き合う人は自分で好きに選んでいいと自分に許可してあげてください。

4つ目、自分を許す。

実は自分を苦しめているのは、いつの時も自分自身なんです。自己嫌悪が一番自分を攻撃します。だからこそ、自分が自分を許してあげることが大切です。ミスした自分を責めたり、できない自分、弱い自分、ブラックな自分のことをいつも責めていませんか?

自分を責める自分に気づいて意識的に止めていくようにしましょう。

ミスをしたら素直に謝って修正していけばいいし、できなかったらできるまで何度でも挑戦したらいいし、時には諦めることだって勇気のある選択です。

人間は誰もが弱い生き物です。弱い自分を認められれば人として強くなります。

ブラックな感情を人前で隠しているだけで、本当は誰もが感じていることだったりします。自分が素直に感じた感情は感じたんだからそれでOKと受け入れてあげてください。

自分自身がどんな自分も許すことができれば、実は変わる必要なんてないということがわかると思います。そのようにしてどんな自分を許していくことができるようになれば、自分への愛が満たされていくようになります。

今日は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました。