
自分に自信がない人
自信がないことで悩んでいる、もっと自信を持って生きていけるようになりたいとおっしゃる方々がカウンセリングに来られています。
あなたは、自分のことが好きですか?自分自身のことが好きであれば、生きづらさを感じることはあまりないはずです。欠点のない人などいません。欠点もひっくるめて、自分のことを尊い存在、価値ある存在だと思えていること、誰からどのように評価されようとも、自分は自分だし、自分であっていいと思えるのです
自分自身が好きになれないという人は、どんなに環境や能力に恵まれていても満足が得られませんし、「人がどう思おうと、自分は自分だし、これでいい」という感覚を持てないため、周囲の目を気にして踏ん張ってしまったあげく、息切れしてしまいがちです。
自信がないため、自分の気持ちよりも他者の気持ちばかりを優先させてしまいます。嫌だと思っていることを断われずに引き受けることもあるでしょう。自分が引き受けてしまったものの、周囲から都合のいい人扱いをされている気がして、被害的な気持ちになる人もいます。

自分の気持ちをなかなか適切に表現できないため、怒りや悲しみを溜めてモヤモヤしたあげく、最後は爆発してしまい、余計に自己嫌悪に陥る人も少なくありません。
自信が持てないことには、生育過程やその後の環境において、自分を否定されるような状況に出会ってきたことが、しばしば関係しています。
兄弟姉妹の中で自分だけ可愛がられなかった、親の期待が高すぎてそれに応えることができなかった、常にダメ出しをされてきた、褒められたことがない、関心を持たれなかった、お前がいなければ離婚できたのにと言われたなどです。
子どもの頃は、親が間違っていると思うことが出来ませんので、自分が悪い子、ダメな子、いらない子だから、こんな扱いを受けるのだと理解してしまうのです。
また、いじめに遭い、無視されたり、ひどい言葉を投げつけられたりしたことを自分に原因があったからだと捉えてしまうことはよくあることです。これも自信を失わせる要因となってしまいます。
あなたは自分自身を認め、許してあげられるでしょうか?この作業は1人ではなかなか難しいものです。心を許せる友人やパートナーに話を聴いてもらえると良いですが、それは持ちつ持たれつのお互い様の関係が必要で、ただ「聴いてほしい」ばかりでは周囲もしんどさを抱えることになります。

自信がないって、どんな状態?
「自分は何をやってもダメだ」「どうせできないだろう」などと考えて、確実にできることと思えることにしか行動を移せないなんてことありませんか?
自信を持つって、なかなか実感がわかないことかもしれません。自信のない人は、小さい頃に失敗してしまったり自分が思った水準まで達成できなかったりする経験が多かったことでしょう。
また、ご自身の能力は年齢相応に有しているにもかかわらず、周囲に出来る人が多かったり求められている水準が必要以上に高かったりして、周囲から低い評価しかしてもらえなかったという場合もあるでしょう。
それでも「できていること」は、必ずあるはずです。できないことばかりに目が向きがちで自信をもてなくなっていることと思います。自分のできていることに少し目を向けてみましょう。
自信は「何かを持っていれば」「これが手に入れば」つくものではありません。自分自身の捉え方、セルフイメージなど、自分自身の内側で築いていくものなのです。
ありのままの自分を受け止めること
自分に自信がない状態だと、人と比べてしまってしんどくなったり、自分を責めてしまって苦しくなったりしてしまいますよね。
「自信がない」という感情は、物事を慎重に進めたり、向上心につながることもあるため、決して悪いものではありません。しかし「自分は何をやってもうまくいかない」、「どうせ自分なんて」というように、自分を卑下してしまうほどになると、周りの目が気になり、何をしようとしても動きがとれず、疲れやストレスが溜まってしまいます。
● 自分の殻を破りたい、考え方を変えたい
● 性格を変えて明るくなりたい
● 断れない、決められない自分のを変えたい
このようなことでお悩みではないでしょうか。
誰しも自分の弱みや欠点というのはあるものですが、そこに意識が行き過ぎると自信がなくなったり、自信がないせいで性格が暗くなってしまったりします。
自分の生まれ持った気質を変えることはできませんが、今の自分を客観的に理解し、しっかりと受け入れることで、自信をつけていくことができます。
今の自分を変えたいという人は多い
多くの人が、自分の性格や考え方、行動、コミュニケーション、対人関係などを変えたいと感じています。特に、次のような自分を変えたいと悩んでいる人が多いようです。
だらしない自分、ネガティブな自分、最低な自分、仕事ができない自分、中途半端な自分、甘えた自分、臆病な自分、自分勝手な自分、適当な自分、問題から逃げる自分、など
しかし、変わりたいけれど、何をすればいいか分からなかったり、続かなかったり、諦めてしまったりする人は少なくありません。自分の考え方をポジティブに変えるのがうまくいかず、自己嫌悪に陥ってしまう人もいます。
● 本気で今の自分を変えたい
● どうすれば考え方が変わるのか分からない
自分を変えたい方には、カウンセリングを受けることをおすすめします。カウンセラーとの対話を通じて、今まで気がつかなかった考え方の癖、行動や対人関係のパターンなどに気付き、内面的な自分を変えていくことができます。

自信のない人の考え方の癖
人は誰しも考え方に癖を持っています。そして、自分や周りに起きた出来事は、その人の考え方の癖によってさまざまな捉えられ方をしていくのです。
心理学では、その人がもつ考え方を「スキーマ」と呼びます。スキーマは幼少期~今までの経験から作り上げられるため、過去のトラウマから極端にネガティブなスキーマが作られてしまうこともあります。
心の中には様々なスキーマが存在します。どのスキーマが強いかは個人差がありますが、そのときの心の状態により、同じできごとでも活性化するスキーマに違いが出ることがあります。
例えば、元気なときは多少つらいことが起きてもポジティブな考え方の人も、疲れていたり元気がないときは「私はダメな人間なんだ」とネガティブな考え方に飲み込まれ、自己肯定感が下がってしまうこともあるでしょう。
「最近『自分なんてダメだ』と思う機会が増えた」「いつも自信がない」という人は、自分の考え方に癖がないか振り返ってみると良いかもしれません。
◻️ 1つ目は、自分に価値がない」と思っている
自分にそれができると思えなかったり、自分にそれをやる資格がないと思っていたり。そんなことないのに過度に自己卑下してしまいがちです。だからこそ、ネガティヴなことを考えてしまって、結果的に「ネガティヴになる」と思いながらやっているのでうまくいくはずがありませんよね。
でも自信のない人っていうのは、「自分には価値がない」と思う人が多いようです。
◻️ 2つ目は、すべてのことを一般化しやすい
簡単に言うと、前々状況が違うのに「あの時失敗した、だから次も失敗する」と思うということ。失敗をふと思い出して、前々ジャンルも内容も違う失敗なのに「また失敗する」と思い込みやすいのですね。
◻️ 3つ目は、思考が固い
つまり柔軟に考えられない。先程の例で言えば、以前も似たような失敗をしたから、失敗するに違いない、と考えがちです。だけれど、そんなこともないですよね。
失敗するかもしれないし、失敗しないかもしれない。確率で言えば、五分五分です。だけど、思考が固いためそこから抜け出せないのです。結果的に「失敗する」というネガティヴな思考にひっぱられてしまい、本当にうまくいかないということなのです。これってすごくもったいないですね。

自分に自信がない人の特徴
「自信が持てない人」というのは特性自尊感情が低い人を指していると言って間違いはないかと思います。つまり、自分の価値を認められない事情が長期間に渡って続いたために自分と相手を対等に位置付けることができない人です。
「自信がない」かどうかは自己評価と客観的な評価が一致しているかどうかが一つの基準になります。自己評価が客観的な評価と比べて高すぎると自惚れた人ととかナルシストと周囲には言われますし、逆であれば今回のテーマである自信のない人となるわけです。
下記に自信がない人の一例を挙げてみます。
◻️ 失敗を恐れている
● 気まずいことがあるとすぐ仕事を辞めて転職を繰り返す
● 恋愛で振られるのが怖く自分から関わりを持たなくなる
このようなことがあると、自分に「逃げ癖」があると感じる人も少なくないでしょう。しかし「自分には逃げ癖がある」「逃げてはならない」と思うことは、必ずしも適切であるとは限りません。自分自身にレッテルを貼ることで、考え方を制限することになります。
ただ、面倒なことを回避するのが習慣になり、やめたくてもやめられない、結果として自分に大きな不利益として返ってきているという場合には、「回避することによるその場しのぎの安心感」と「回避することによる長期的な損失」を頭の中で比較し実感することができていない可能性があります。
「一時的に楽だと思うほう」を選んでしまう習慣を適切に減らしていくことで、自身を苦しめている負担を減らしていくことができます。
まずは、自身がどのようになりたいかということを具体的にイメージしましょう。「逃げ癖を治したい」という言葉でまとめてしまっては、具体的に考えることができません。
また、面倒なことや嫌なことを回避することによってどのように自分に不利益を生じているか、なぜそのような回避行動をとるのか、どうすれば理想的な選択ができるかについて考えてみましょう。
◻️ 先延ばし癖
締め切りが迫っているのが分かっているのに別のことをしてしまったり、今しなければ失敗すると知っていながら対策を怠ったりする経験はありませんか?
先延ばし癖は周りから見れば怠惰と思われがちですが、完璧主義や不安な気持ちなどに起因することが少なくありません。
● いつも締め切り直前になるまで動けない
● 先延ばしにして失敗することが多い
やらなければいけないというものはストレスになります。ストレスの対象から逃げることはある意味、本能的といえます。ただ、目の前の課題に取り掛からないことによる不利益が大きい場合には、先延ばしにすることは賢明とはいえません。
いつもギリギリになってからやらなければいけないことを急いだり、期限に間に合わず失敗したりすることが多いと、ストレスが大きく精神的にも悪影響を及ぼす可能性があります。
先延ばし癖を自覚し、自身と向き合って治していくことで、将来的に多くのストレスを減らすことができるでしょう。
◻️ サボり癖
仕事や学校、勉強、家事など、やるべきことややると決めたことをつい後回しにしてしまう習慣に悩み、サボり癖を治したいと考えている人は少なくありません。
特に社会人で仕事のサボり癖がある場合は、会社で問題となったり日常生活に支障をきたすことがあります。
サボり癖といわれる状態そのものは病気ではありませんが、うつ病や適応障害などの精神疾患の症状の一つの可能性もあります。
● 仕事のサボり癖を直したい
● ひどいサボり癖の治し方が分からない
サボり癖といわれる状態には、仕事のモチベーション低下、失敗ばかりで自信がない、心身が疲れているなど、様々な原因があります。
カウンセラーとの対話を通じて、サボり癖の原因に気づいたり、カウンセラーと一緒に治し方を考えていくことができます。また、そのような過程を経て、自分に自信を取り戻せることがあります。
◻️ 浪費癖
す浪費癖とは、お金を無駄に使う癖のことをいいます。ただ、お金を使うことは本人にとって、ストレスを発散させたり心を満たしたりするという「意味」を持っていることが少なくありません。
心の問題を抱えたまま浪費癖を強制的にやめようとしても、今までお金を使うことで対処してきた欲求が満せないことでほかの問題があらわれたり、時間が経てばまた浪費を繰り返す可能性があります。
浪費や散財がやめられないことを買い物依存症や借金依存症などということもありますが、これらは正式な診断名ではありません。
精神疾患では、双極性障害などの症状として散財が見られることがあります。
● 貯金をするために浪費をやめたい
● どうしてもやめられない散財癖を治したい
● 妻や夫の浪費癖に困っている
浪費癖のことは周りに相談しづらく、一人で悩みを抱えたり自己嫌悪に陥ったりする人もいます。浪費癖の心理的な原因や解決策をカウンセラーと一緒に考えていくことができます。

自信がない人のためのカウンセリング
愛媛心理相談室のカウンセリングでは、あなたの自信のなさがどこから来ているのかをカウンセラーが共に考え、自信を失わせることにつながった、受け止める必要のなかったメッセージや、持つ必要のなかった自責に気づき、手放していきます。
あなたがあなた自身を許し、欠点も含めて自分を受け入れ、「私が私であっていい」という感覚を得て、あなたらしく歩んでゆかれることをサポートします。