
自分で自分を癒やす‥
Vol.17| 2025年7月18日
日々の生活中でいろんな感情が揺れ動く瞬間ってあると思います。
例えば、怒りの感情についてみた時に、同じ出来事でも怒る人と怒らない人、また、怒る度合いが人によって違ったりしますよね。
それはなぜだと思いますか?それはこれまでの経験や周囲の環境などの影響が感情を引き起こす元になっているからです。だから人それぞれ感情のスイッチが違うんですね。
怒りや悲しみに不安などのネガティブな感情に強く揺さぶられて感情のコントロールが難しくなるときは、過去に未解決のままになっている心の傷が引き金となっている場合がほとんどです。
インナーチャイルドフィールドが癒されていないままだと、いくら目の前の出来事に対処しても、また同じ問題が繰り返されることになってしまいます。
このように、問題の根本的な解決のためにはインナーチャイルドを癒すことが重要になります。そこで本日は自分でできるインナーチャイルドを癒す方法についてお話していきたいと思います。
潜在意識とインナーチャイルド、インナージェルドと感情最後に解決法としてインナーチャイルドを統合する方法の順でお話ししていきますので、ぜひ最後までお読みください。
まずは潜在意識とインナーチャイルドについてお話ししていきたいと思います。
インナーチャイルドについては、動画や書籍、セミナーなどでいろいろと取り上げられていますが、インナーチャイルドとは何なのかという明確な定義は実はないんですね。
インナーチャイルドは直訳すれば「内なる子ども」という意味ですが、心理セラピーで向き合うインナーチャイルドとは、その時、その場できちんと解決されないまま抑え込んでしまって未解決のままになっている過去の心の傷や未消化の感情のことです。
人の意識は、自分で意識できる部分の顕在意識と、無意識の領域である潜在意識とに分かれますが、実は生まれてから6歳ぐらいまでは顕在意識と潜在意識の区別がない状態で過ごしています。
だから小さな子どもは心の思うまま素直に、無邪気に自由な振る舞いをするのが本来の姿です。
理性がまだ発達していないので、本能のままに過ごして複雑なこともまだ理解できないですよね。いわば小さな子どもの心は潜在意識そのままなんです。
それが成長して12歳くらいからは顕在意識と潜在意識の境目がだんだんはっきりしてきます。それによって本能だけでなく理性を働かせて感情をコントロールできるようになっていくんです。
このように本能のまま、主観的に、あるがままの潜在意識できる子どもだったのが、親の躾や教育によっていろんな知識や情報を仕入れて成長していくことで、自分を客観視し、自分をコントロールできる大人の意識である顕在意識で振る舞うようになっていくんです。
そこで我慢することを覚えたり、社会生活の中で世間一般 の常識や正しさの基準を取り込んだりしながら大人として成長していくのです。
反面、自分らしさを見失ってしまうことがあります。それは、例えば、人に嫌われないように人の期待に応えようとして、本当の自分を抑えて生きようとすることが原因です。
なぜそうなるかというと、自分は愛されない、価値がない、見捨てられる、存在してはならないなどの思い込みによる不安や恐怖が潜在意識に刻まれてしまっているからです。
そのような思いが心の根っこにあると、こうしなければならないなどの焦燥感やどうせ自分なんてなどの自己否定も強くなって、自分で自分を追い込んでしまいます。
このような生きづらさを解消するためには、その根本原因となっているインナーチャイルドを癒すことがとても重要になります。
では次に、インナーチャイルドと感情についてお話ししていきたいと思います。
傷ついたインナーチャイルドは、大人になってからの無意識の行動や物事の判断などに影響を与えます。
子どもの頃の素直な要求や感情表現を我慢してしまったために、きちんと消化されないままに押さえ込んでしまった感情は、例え本院は過去の出来事をすっかり忘れてしまっていたとしても、決していつまでも消えることはなく、いつまでも潜在意識にとどまり続けているんです。
その未消化の感情や心の傷が、大人になっても仕事や人間関係、友達づきあいや家族との関わり、友達付き合いや家族関係、お金に関することなど、日常生活の様々な場面で顔出して、様々な問題を引き起こしてしまうんです。
傷ついたインナーチャイルドは潜在意識にあるので、普段は本人も全く意識していないし、ほとんど自覚がないことが多いと思います。
ところが、過去のトラウマ体験に似た出来事に遭遇したり、自分を傷つけた人と似たようなタイプの人と接したりすると、今現在の目の前の物事と過去が一瞬でリンクして、潜在意識に潜んでいた感情が一気に引っ張り出されます。
後から冷静に考えたら、そこまで怒る必要はなかったのに、怒りが抑えられずに衝動的に怒ってしまったと、ほんの些細なことのはずなのに、どうもない不安に襲われてしまったなど、自分でご説明がつかないほど感情が大きく揺れ動いてしまって、冷静でいられなくなったような時は、ほぼ間違いなく傷ついたインナーチャイルドが反応しているんです。
大人なったその人が、子どもの頃の自分自身の過去の感情に振り回されている状態です。
それでは最後に解決法です。インナーチャイルドを統合する方法について3つのステップでおお話します。
1つ目、自分の素直な感情を認める。
傷ついたインナーチャイルドを癒して、内なる子どもと今現在の大人の自分を統合させて生きづらさを解消していくには、自分の素直な感情を認めることが大切です。
傷ついたインナーチャイルドを抱えて、今現在生きづらさを感じている人は、きっと小さい頃から今現在でもたくさんのことを自分に我慢させてきたと思います。
まずは自分自家にたくさん我慢させてごめんねと謝ってあげてください。そしてここからはもうこれ以上自分に我慢させるのはやめると自分に約束しましょう。
これからは自分の気持ちを尊重して、どんなときも自分を優先して、自分を大切に扱うことを決めてください。
妻、そして自分の素直な感情を一つ一つ丁寧に拾って、どんな感情も許して、すべて認めて受け入れてあげるようにしてください。
具体的には、その都度その都度、感じた感情を声に出して確認したり、紙に書き出すなどして自分の素直な感情と常につながる練習をしていくと良いと思います。
そうやって、いつもいつも自分の気持ちに注目して、注意深く自分を観察して、丁寧に自分と向き合っていくことで、いつも自分とつながっている安心感が感じられるようになっていけば少しずつインダーチャイルドが癒されていきます。
2つ目、自分で自分を癒す。
インナーチャイルドを癒す方法は、カウンセリングやセラピーなどいろいろあるのでそういったものを利用するのも良いですが、やっぱり一番は自分で自分を癒せるようになることが重要です。
いくらカウンセリングを受けたりセラピーを受けて、そのときはスッキリしたと思っても、日常に非常に戻った時に相変わらず我慢や自己犠牲を続けていたり感情を抑圧して、本当の自分を抑え込んでばかりいれば、また自分で自分を傷つけていくことになります。
社会生活を送っていれば、どうしても価値観が合わない人や不快を感じてしまう人はいるし、何もしなくても突然トラブルに巻き込まれてしまうこともあると思います。
外の世界と関わる以上、まったくストレスなく嫌な思いをすることもなく過ごすのは難しいいいかも知れません。
だからといって傷つくことを過剰に恐れる必要はないんです。恐れずに自分のままで社会生活を自由に送ることを意識して過ごしてみてください。
自分のままでいればいるほど自分らしくいられる環境が整いやすくなります。逆に他人に気を使って嫌われないように自分を抑えて過ごそうとするからますます行きにくい状況を引き寄せてしまうんです。
日常生活の中でできるだけ自分が心地よく過ごせる場所や空間を整えたり、安心できる環境やリラックスして過ごせる時間を持つようにして、自分で自分を守っていきましょう。
普段から意識的に自分で自分を癒せるツールをできるだけを思っておくように意識して過ごしてみてください。
3つ目、自分の願いを叶えてあげる。
過去のトラウマを癒してインナーチャイルドを統合するには、傷ついたことで閉じ込めてしまった本来の自分を取り戻していくことが重要になります。
本来の自分を取り戻すには、自分は本当はどうしたいのかという質問を常に自分に問いかけて、それによって出てきた自分の本当の狙いを考えてあげることに集中することです。
もちろん、すぐには叶えられないようなハードルが高すぎることも中にはあるかもしれません。それでもそのような願いが自分の中にあることを否定せずに認めてあげてください。
どうせ自分なんてどうせ無理に決まっている、できるわけがない、などの思いで自分に制限をかけないことが大切です。
できない利用やダメな理由を探すのではなく、どうやったらできるかを考えたり、すぐにうまくいかなくても取り組む過程を楽しむことに意識をシフトするだけでも、心の充足感も人生の満足度も変わっていきます。
インナーチャイルドについてはこのコラムの他にもインナーチャイルドケア(癒し方)講座でお話していますので良かったら受講してみてください。
本日は以上です。最後までお読みいただきありがとうございました !